10月2日(木)6・7限に1年生総合学習として防災エッセー学年発表会が「見つめ直す大切さ」をテーマに行われました。この発表会は、春から続けていた防災学習についての総まとめとして、各クラスでエッセーを発表した取り組みを経て、各クラスの代表がそれぞれ発表する取り組みです。
それぞれの発表者のテーマを紹介します。
1組「自分の命、多くの命を守るために」
2組「世界との防災」
3組「防災のために必要なこと」
4組「防災袋からみえてくるもの」
5組「公衆電話」
6組「"今"私たちは・・・。」
7組「日々の積み重ねが命を守る」
8組「防災への意欲」
それぞれの発表者は、今まで学習したことを踏まえ、さらに自分で調べ、自分で考え、悩み、そして今この時点で言える自分の結論を述べてくれました。来賓には、去年に引き続き本校の防災アドバイザーになっていただいた水谷氏、フィールドワークでお世話になった西大阪治水事務所から新堀氏他2名の方々が参加していただきました。水谷氏・新堀氏からは、発表後にそれぞれ暖かいコメントをいただき、大変ありがとうございます。
さて、一番紹介したいのは、鎌田 菜緒さんの基調提案です。彼女は、東日本大震災の時に関東に住んでおり、実際にあの大きな大地震とその後に起こった様々な事象(そのほとんどが想定外)を経験しています。 彼女の実体験に基づいた言葉の一つ一つはとても重たく、貴重なもので、心の底まで重く響きました。そんな彼女の基調提案の一部を紹介します。
ここまで、たくさんのことを振り返ってきた。あれから3年半が過ぎた。震災の爪痕は、もう、私の生活に残っていない。
「今の生活で不自由なことは何?」
と聞かれても、今の私達には答えることができない。
私達から「防災」の意識は少しずつ薄れてゆく。災害を知らないから
「地震なんて起こってしまったら仕方がない。」
と考える人も多い。そんな考えが広がる今だからこそ、私は、振り返って見つめ直すことが大切なのだと強く訴える。それなりに揃えたつもりの避難グッズには、たくさんの反省点が、実際に災害が起こってから見つかった。
「備えることは、あなた自身を守ってくれる。そしてあなたの大切な人を守ることに繋がる。」
振り返って見つめ直すこと。そのきっかけを、あなたが作ってほしい。