ガンバレ市岡生!№10―推薦入試について

 今日は、推薦入試について意見を書きます。私立大学のように、国公立大学でも推薦入試の枠が設定されています。推薦入試もセンター受験+推薦入試もあれば、センターなしの推薦入試もあります。大学によって様々です。本校でもこの入試制度を利用しようとがんばっている3年生がいると聞いています。そこでこの推薦入試についての私の見解を述べます。

 ①推薦入試の合格枠は少数であり、その少数の枠に入り込むのは、かなり至難の業であること。(大学によっては、かなりの数の推薦枠で合格者を取る大学もあると聞きますが、そういう場合は推薦入試に力を入れるのも良いと思います)

 ②大学の推薦入試の目的は、センター試験→二次試験という学力の基準では測れない、人物を評価したいこと。ですから、センター・二次で合格する受験生よりも「強烈なモチベーション(学習意欲・研究意欲に燃えている、研究テーマが明確である)」の持ち主であり、かつ高校時代に「素晴らしい実績(全国レベルに値するもの)」を有している生徒を求めている。

 ③このような人物を発掘するために、小論文(頭脳明快な論理性や論旨の展開力、着眼点の独創性を見る)や面接・ディベート(コミュニケーション能力の判定)を課している。

と思います。ですから、センター試験→二次試験という「受験の王道」を外れて、推薦入試をメインに考えることはかなり危険性を伴います。余程自分に自信がない限り、受験のメインに据えることはやめたほうがよいでしょう。センター試験→二次試験という受験の王道の勉強に余裕がある人が、後期試験の勉強も兼ねて小論文の推薦入試を勉強をすることは意味があると思いますが、それも余裕があることが前提だと思います。

 さて、推薦入試に取り組んでいる(または取り組もうと思っている)生徒の皆さん。果たして、「狭き門」である推薦入試に自分が合格する可能性、合格に値する実績、合格に値する独創性、合格に値するコミュニケーション能力をどこまで持っているか、検証してください。そして、自分の心の中に、センター試験→二次試験という受験の王道から「逃げたい」という気持ちがないか、もう一度自分と対話してください。もし、「逃げ」の気持ちで推薦入試を受けてみようと思うなら、合格の可能性はゼロに近いでしょう。なぜなら、そのような個性の持ち主に大学は魅力を感じないからです。

 もう一度言います。受験はあくまでも王道を進むべきです。余程の自信、余程の余裕がある人が、推薦入試にチャレンジするのだと私は考えます。

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