第68回全国校長会に出席してきました

 5月20日・21日、埼玉県さいたま市で開催された全国校長会総会に出席してきました。昨年度は、時間が無く出席できませんでしたが、今年は是非とも出席しようと思っていました。理由は、文科省が進める「高大接続プラン」や新学習指導要領の議論の進み具合を知りたかったからです。結論、行ってよかった!ということです。文科省大臣官房審議官や中等教育局教育課程課教育課程企画室長、中等教育局主任視学官高校教育改革PTリーダーなどの話を直に聞けて、資料のみではわからない本気度が伝わってきたからです。

 今回の「高大接続プラン」は高校現場・大学教育に大きな影響を及ぼす改革です。高校のみならず、大学でも様々な議論や懸念が出されています。どこまで文科省の意図が実現するのか、掛け声だけに終わるのではないかなどといろいろなところで議論されています。しかし、今回文科省の官僚がかなり熱を入れて話す行政報告を聞いていると、「これは本気だわ・・・」と改めて思いました。さらに新学習指導要領についても同様です。次回だされる新学習指導要領は、今までの新学習指導要領と全くと言っていいほど違う内容です。今までの学習指導要領は「何を学ぶのか」ということを中心に示されていました。ところが、今度の学習指導要領については、「何を学ぶのか」に加え、「何ができるようになるのか」(Can Do List)「どのように学ぶのか」(アクティブラーニング)「どのように学習を評価するのか」ということが示されます。大きく教育が変わる可能性があります。現場の取り組みもしっかりとついて行かないといけません。大きな話でいうと、今日本の教育が大きく舵を切らないと世界からどんどん取り残されるかもしれないということです。いや、すでにその兆候は十分にある。その危機感から議論されている学習指導要領だと思っています。

 もう一つ、収穫がありました。東京の都立高等学校長実践研究会の会長である調布北高等学校の校長 佐藤栄一先生の報告です。報告は「望ましい入学選抜の在り方、入学者選抜における多面的な評価の在り方」というテーマです。東京の高校入試で取り組まれている推薦入試の報告ですが、思考力・判断力・表現力、そしてコミュニケーション力を判断するための入試です。調査書の割合、小論文、集団面接、個人面接など多面的な角度から入試を行っています。そして「すごいな・・・」とともに「うらやましいな・・・」と思ったのは、集団面接のテーマが学校現場で考えられ、それぞれの学校の実情に合った内容で考えられているということです。報告では、そのことには触れられていません。当たり前のことなのでしょう。東京都のHPに掲載されていました。そして、小論文や作文の点数分布についても公表しているのです。恐らく都民の関心が極めて高いゆえの措置でしょう。現在の社会情勢に即した対応だと思います。

 さて、大阪です。大阪も平成28年度入試が大きく変更されます。中学校現場には、相対評価から絶対評価へ。実は全国で大阪が一番最後なのですが・・・。高校現場では、アドミッションポリシーの導入。大阪の入試は果たしてどうなるか・・・。東京の報告を聞きながら、どうもいろいろ考えさせられる全国校長会総会でした。