6月15日研究授業開催

 本日6月15日6時限に研究授業を実施しました。実施した教科は、国語・社会・数学・理科・英語・保健体育です。先生方の授業力の向上に向けた取り組みです。全体のアドバイザーとして、昨年度講師として来ていただいた産業能率大学の小林昭文教授をお招きしました。ご存知のように、小林教授は、「アクティブ・ラーニングの伝道師」として全国を講演・研修で飛び回っておられる先生です。今回の研究授業は、教科の授業を教科の先生が参加するという研究授業です。全ての授業で、アクティブ・ラーニング型の授業が実践され、アクティブ・ラーニングやアクティブ・ラーニング型授業について、研究協議、全体協議が行われました。

 昨年度、府立高校で初めて小林教授をお招きしてアクティブ・ラーニング研修を実施しましたが、その時とは世間の様相が様変わりです。文科省が進める大学入試改革で、大きく高校教育の現場が変わろうとしています。近視眼的には、大学入試改革が大きく影響しているのですが、大きな流れを観れば、ポストモダン、後期近代という前期近代で積み上げられた社会システムが制度疲労を起こし、新たな社会システムに移行しようとしていること。別の言い方をすれば、知識基盤社会へと移行しているということが根底にあります。その世界史的な流れに加え、日本においては人口減少問題、少子高齢化問題で労働人口が減少すること、そして、グローバル化が加速化し、ますます世界との競争が求められることが加わります。このような時代にどのような人材を育成するのかという問題意識の下で、行きついた改革の方向性の一つが大学改革から始まったアクティブ・ラーニングなのです。

 チョーク&トークで行う教育は、大きく変わろうとしています。今日、研究協議で出された意見・疑問は、まさしく大学でアクティブ・ラーニングが導入され始めたころの議論を思い起こさせました。京都大学の溝上教授の本を読んでいると、そんなことを思います。やはり、このような過程を経て、教育現場は変化していくのだろうと思います。いろいろな紆余曲折を経て、アクティブ・ラーニングも確立していくのだと思います。秋には、教科の枠を超えた研究授業を実施する予定です。

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