大阪知事選模擬投票の実施へ!

 本日11月5日7限、2年生を対象に立命館大学講師、立命館宇治中学校・高等学校講師の杉浦 真理先生をお招きして、「政治とは何か、有権者になるとは何か、私たちの未来を私たちがつかむために」というテーマで講演をしていただきました。これは、選挙権が18歳に引き下げられたことを受けて、「主権者教育」の一環として開催された企画です。今後、

11月19日(木) 「大阪府知事選挙の争点を考える」グル―プワーク

11月20日(金)昼休み・放課後4時30分まで大阪府知事選挙模擬投票

11月24日(火)選挙管理委員(ボランティア)による模擬投票の開票作業

11月26日(木)6限模擬投票結果と「主権者学習」のまとめ

と学習が進められていきます。現実に行われている大阪の知事選挙をテーマにすることで、よりリアリティをもって生徒達は主権について考えることができると思います。1446708935702.jpg

 

さて、政治教育についてです。教育基本法には

第14条 良識ある公民として必要な政治的教養は、教育上尊重されなければならない。

      第2項 法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない。

と記されています。第1項で「政治的教養は、尊重されなければならない」と記しながら、第2項の政治的中立性が強調されるあまり、学校現場においては政治教育はほとんど行われてこなかったと言っても過言ではありません。それは、1868,9年に全国の大学で吹き荒れた学年紛争の影響が高校に普及するころから、より鮮明になってきました。この大学から高校まで起こった学園紛争というものが、その後政治的に成長していくことなく、ご存じのように大学での学生運動は沈滞し、先鋭化してしまいました。その結果、社会問題まで引き起こすことに至ってしまいました。そしてその後に訪れたのが、「三無主義」といわれる世代です。三無主義とは、無気力・無関心・無責任(無感動を加えて四無主義ともいう)です。ちょうど私は、この世代にあたります。周りの同級生たちは、高校時代も大学時代もさして「心を燃やす」こともないままに過ごしており、結構悶々とした日々を過ごした記憶があります。

 さて、現在です。今回の安保法案をめぐる動きの中で、多くの若者たちが主張を始めました。SEALDsがその象徴です。彼らの主張の内容の是非は、ここでは論じません。私が言いたいのは、彼らが集会やデモ、マスコミのインタビューで答えている内容を聞くと、「自分の言葉で話しているな・・・」と思うことです。これが過去に若者たちを巻き込んだ学生運動と大きな違いではないかと思います。このことは、とても大切なことです。「自分の言葉で語る」というのは、自分の今までの思考過程を振り返り、様々な主張を取り入れ、自分の中で咀嚼し、そして自分の頭と心で練り上げていくという作業が必要です。それは自分にしかできない表現であり、自分にしか語れない言葉なのです。まだまだ彼らには未熟な部分がたくさんあると思いますが、一番大切なことを彼らは持っているように思いました。

 学園紛争から45年以上が過ぎました。そして、やっと「主権者教育」という名の下で政治教育の必要性が語られるようになりました。この間、世界中の若者たちは、どんどん自分の言葉で、政治を、経済を、文化を、歴史を、未来を語るようになっています。日本は周回遅れどころではありません。今回の選挙権を持つ年齢の引き下げに伴う「主権者教育」の推進が、単に「選挙に行きましょう」で終わることの無い、真のシチズンシップ(市民性教育)になるよう発展させていかなければならないと思います。

 2年生のみなさん、今回のテーマは本当に身近な問題です。大阪の問題を自分の言葉で語りましょう。そして、自分の意思を現していきましょう。今回の模擬投票、とても楽しみです。

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