防災避難訓練実施

 本日11月26日(木)7限に防災避難訓練を実施しました。東南海沖地震が発生し、大阪湾岸に大津波警報が発令され、マグニチュード7.5、震度5強、津波の高さは8mという想定です。グラウンドの状況が良ければ、いったんグラウンドに集合したのちに、津波回避のために4Fに避難するという訓練だったのですが、あいにくの状況でしたので、4Fへの避難行動のみになりました。

 生徒のみなさんには、あまりよく見えなかったと思いますが、生徒が4Fに避難行動をとっている間に、先生方は「もしもの時」と同様の行動をとり、先生方も訓練を行っています。津波警報が発令されたという放送で、災害対策本部は校長室から4F社会科教室に移動になります。私も、4Fの社会科教室に移動しました。今回の訓練は、生徒の避難行動訓練ということの目的もありましたが、防災マニュアル通り教職員も行動することにより、どのようなところを改善しなければならないかという点検・見直しの目的もありました。先生方にも本番さながらの行動をとっていただき、マニュアルと実際の行動点検を行いました。今回の訓練の成果をマニュアルに反映し、より安全を確保できるように改善を行いたいとおもっています。

 講評でお話しした「釜石の奇跡」は有名な話です。私が前に勤めていた泉陽高校で釜石の教育長、救援活動をされた信太駐屯地の自衛隊の方を招いて、教職員・PTA・近隣の住民の方々を対象に震災を考える講演会を行った時のことを話しました。教育現場にいる者としてぜひとも釜石の話は聞きたいと思い、釜石市教育委員会にお願いしたところ、教育長自ら「大阪まで行きます」とお返事をいただき、大変ありがたく思いました。タイトルも「釜石の軌跡に学ぶ!」としていたのですが、講評でも話をしたように「奇跡ではないのです。そのタイトルは、変更していただいてよろしいですか?」という申し出を受けました。実際に教育長の話を聞かせていただき、どれだけ防災について取り組んでこられたかがわかり、教育長のお気持ちも理解できました。「やはり、ここまで学び訓練したからこそ、あの釜石の子どもたちの行動があったんだ」と感心させられました。まさに「奇跡ではなく、当たり前の行動」なのです。私たちもいざという時に焦らず、あわてず、恐れず、「当たり前の行動がとれる」まで訓練と学びが必要と思います。自衛隊員の方々の救援活動の話を聞かせていただくと、私たちはまだまだ津波の恐ろしさをわかっていないと思います。また、機会があれば話をします。

今日の訓練を必ず活かせるようにしましょう。

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