今こそ言葉の力をつけよう

 SNSの時代、言葉の使い方ひとつで大炎上する時代です。今日はそういった言葉のことについて考えてみたいと思います。

 ほとんどの民族は言葉を持っていますが、その語彙力こそが人間とそれ以外のものを区別する決定的な違いのひとつだと思います。語彙力、つまり知っている言葉の数が少なければ、自分の考えや感情を整理してまとめることも深く掘り下げることもできません。人とコミュニケーションを取ることにも苦労します。このことは外国語を想像すればよく分かると思います。

 まず、何が起こるかと言うと、言葉が分からないので行動が消極的になります。次に、誤解されやすいのでやたら衝突が起こります。例えば英語。みんなどれくらい単語を知っていますか。普通の高校生が3千語。英検2級クラスで5千語くらいと言われています。英語の場合、その範囲で自分の考えや感情を整理して思考しているわけですから、普通の高校生で23万語、大人で34万語知っていると言われている日本語で考えるのとは深さが違って当然です。

 そして語彙を増やすには、文字にたくさんあたるかしかありません。やはり早いのは読書。普段は忙しくて本を読めないと思いますので、今はチャンスだと思って是非読んでください。言葉数が増えれば読解力や思考が深くなり、感情も豊かになります。他教科の勉強についても設問の意図や構成が分かるようになって、もっとスラスラ解けるようになるはずです。

 もちろん言葉の数が増えればそれでいいというわけではありません。そこからは、どう使いこなすかです。コミュニケーション能力の高い人というのは、この豊富な数の言葉を上手に組み合わせて使います。時には子どもでも分かるような簡単な言葉だけを使って他人の心を掴みますし、非常に適切な言葉を選び出して聞く人を教え導くこともあります。この能力を身につけるには、どれだけ他人と話をする機会を重ねるかが勝負になります。

 みなさんはまず語彙力を4万語まであげつつ、使いこなすトレーニングをする必要があります。いろんな人、よく知ってる人だったり知らない人だったり、意気投合できる人であったり、意見の合わない人であったりしますが、できるだけ多くの人とかかわって話をすべきです。意見は違って当たり前、むしろ違う方が健全で自分のコミュ力が上がります。そう思って言葉の力をつけてほしいと思います。

 ちなみに自分の語彙数の調べ方。国語辞典を用意してパッと任意のページを開いて、そのページに出ている言葉のうち、いくつの言葉を知っているか、数を数える。同じことを20回くらい繰り返し、平均で1ページ当たりいくつの言葉を知っているかを確認する。最後に辞典の総ページ数をかけますと、自分の語彙数がざっと分かります。やってみてください。

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