高校時代の私 episode 2

 2~3年前のことですが、日テレ系で「先に生まれただけの僕」という学園ドラマをやっていました。ある日、民間企業からやってきた校長先生役の桜井翔君が数学の授業をした後「微分積分は社会に出てから役に立ちますか。大人になって全然使わないものを勉強してなんの意味があるのですか。」と生徒たちに詰問されます。この「学校の勉強になんの意味があるのですか。」は、多くの大人が高校の頃、一回は思ったことではないでしょうか。「こんな勉強がなんになるんだ。受験がなかったら絶対やらない。」なんて当時の私も生意気を言っていたように思います。

 質問に対し桜井翔君は「いい大学に入って、いい就職をして豊かな人生を送るため。」というような回答をしていました。間違っているわけではありませんが、今どきなかなか納得はできない回答です。もうひとり若い先生が「深く考える力をつけるため」と言っていましたが、これも少し言葉の力が足りない気がします。では学校の勉強にはなんの意味があるのでしょうか。

 ここからは、私の高校時代の恩師の言葉です。地学の先生でした。記憶で主旨を書きます。

 「基礎知識の習得もあるが、学ぶ過程でアタマがどれくらい動いたか、が大切だ。動かす方法はいろいろある。それを高校段階では、教科の学習を使ってやるのがベストと考えているだけで、きみの言う社会に出てから使えるような勉強は卒業してから学ぶよう制度設計されている。つまり、アタマを動かしながら様々な学び方を会得し、高等教育に備えていくのが高校時代であって、逆にそれができなければ、暗記しただけというお粗末な結果になる。結論として、まずは高い目標を掲げて毎日10時間勉強してみたらどうだ。なんの意味があるんですかじゃなくて、その意味を決めるのはきみ自身だぞ。」

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生徒のみなさんへ

 社会に出ても微分積分を使う人は一部の専門職、あとの人は使いません。ちなみに私は使ったことがありません。だからみんながスラスラ解いている微分積分の問題も、もう一度勉強し直さないと解けません。しかし数学を学ぶとき培った「知識を用いて合理的に推論する力」は人生のあらゆる局面で常に役立っています。ですから、今みんながやるべき勉強は数学であり国語であり、つまり学校教科の全部です。しっかり勉強して強いアタマを作ろう。(しっかり運動して強い身体を作るのと同じかな。強い身体がないと強いアタマが活かせない場合があるから)そこができていれば、後はなんとかなります。

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