こんにちは!今日はチューバについて紹介したいと思います。
ヨーロッパでは昔、音楽は声楽を中心に行われていました。その中で、16世紀後半ごろに「セルパン」という楽器が出てきました。フランスでは、教会のミサで盛んに使われました。19世紀に入ると、楽器編成の拡大から「より大きな音が欲しい」という要求が出てきて、ファゴットの様な形状のものだったり、後継楽器の「オフィクレイド」という有鍵金管楽器が登場します。そして、18世紀の後半、産業革命が起こりました。産業革命は低音金管楽器にとって発展の機会になりました。バルブが発明されたことで、金管楽器で半音階が簡単に演奏でき、更に大きな音が容易に得られる様になります。それにより、1835年に、現在のチューバの元となるバスチューバという楽器が作られました。チューバはラテン語でもともと「管」を意味する言葉でしたが、古代ギリシャ・ローマの時代には「ラッパ」全般を指す言葉として使われていました。その「チューバ」の低音楽器だという意味で 「バスチューバ」と命名されました。
チューバは音が低い順に、B♭管、C管、Es管 、F管があります。主な音の出る仕組みはトランペットやトロンボーンなどの他の金管楽器と同じですが、音を変えるバルブ装置にはロータリー式とピストン式があり、構え方や音の切りやすさ、スラーのかけやすさが違います。
チューバは、重いしメロディーが無いし目立たない...と思うかもしれませんが!(私も最初は思っていました)魅力ももちろんあります!!なんといってもチューバの魅力は、金管楽器の中で最低音が出せることです!この低い音によって吹奏楽を支えています。まさに「縁の下の力持ち」です。チューバが無いと、吹奏楽が成り立たないとも言われています。しかし、重厚な音色だけではなく、深く柔らかい音や、美しい響きの音も出すことができます。
チューバの難しい所は、安定感のある音色を出すことと、息のコントロールです。また、チューバは他の楽器と比べて息が通る管の長さが長いので、タイミングを合わせることも難しいです。そのため、息の使い方を工夫したり、思っているよりも早く発音する練習が必要になります。
とても長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。ぜひ吹奏楽部に入部して、チューバを吹きに来てください!