私が、一年間取り組んでいる活動について報告します。
今回私はニンジンのカルスを、(ちゃんとした)ニンジンに育てることができました。
去年の夏、私は近畿大学農学部のオープンキャンパスにてカルスをいただき、二ヶ月ほど自宅にて保管していました。カビが生えなかったら成功というお話だったので、何も特別なことをせずに常温で保管していたところ、モコモコと成長してきたので、生物室に協力していただいて分化させることにしました。
ちなみに「カルス」とは「分化が決定されていない植物細胞の塊で、与える植物ホルモンの種類や量で分化を決定できる。」というもので、私は、実際にさまざまなパターンを試してみました。
多少の誤差はありましたが、ほぼ資料集と同じ結果となりました。
そのうち最も元気だった個体をポットに移し、さらに栄養を与えて育てました。
ちなみに根のみを分化させたら三枚目の写真のようになります。
当初私は一、二枚目の写真のように大きく、立派に育ってくれるとは思ってもいませんでした。一年かかりましたが、日を追うごとに成長していく姿を見るのはとても楽しく、植物の強さを感じました。
今後はこのまま成長させて種を収穫できればいいなと思います。
バイオテクノロジーを身近に感じさせてくれる貴重な体験となりました。
高3男子