とき:平成27年11月10日(火)
場所:本校 物理講義室
まず、シンギュラリティとは何なのか。それは「人間よりはるかに知的能力の高い“超知能”ができること」だと松田卓也先生は言う。ではその超知能とは、いったいどれほど賢いものなのか。松田先生は、未来学者レイ・カーツワイルを引き合いに「全人類の知能を合わせたくらい」だと説明する。高度化された人工知能によって科学技術は爆発的に進化する、そして、結果的に人間生活が大きく変化する。
人類史には3つの転換点がある。1つめは1万年前の農業革命。これにより、人類は定住し、集落を作りやがて国家となった。2つめは250年前の産業革命。成功した国は先進国となり、乗り遅れた国は発展途上国となった。日本はぎりぎり成功したから今の状態になったという。そして次に訪れる3つめの転換点が2045年シンギュラリティだ。松田先生は、日本からシンギュラリティを起こさなければ、日本は発展途上国になると警鐘を鳴らす。1年普通科SSHコース生を中心に希望者(3年生もチラホラ)が圧倒されたとても興味深い講演会でした。