この記事をお読みの皆さんは,次の用語に聞き覚えはありますか?
「気液平衡」「ボイル・シャルルの法則」「状態方程式」「沸騰」...
すべて,本校では2年生理系化学で学習するものです。普段はおそらくほとんど口にすることはないものの(沸騰は使いますね),どれも日常生活の何かに関係するものです。学習したことを活用し,問題集の演習とは違った学びを深めるため,2年生理系化学では前期から継続して「コラムづくりと相互評価」の課題に取り組んでいます。2年生は夏休み明け頃から,次の課題に取り組みました。
あなたは高校化学の教科書の執筆者です。あなたは『物質の状態』や『気体』の内容(=今回の期末考査までの学習内容)に関連して,身のまわりの現象や日常生活の話題についてコラム*を執筆するよう依頼されました。どんなコラムを書きますか? * コラムとは,「参考」や「発展」など,本文とは別に掲載されている内容をさします。 |
そして今回,彼らが作成したコラムを相互評価しました。相互評価とは,作成したコラムを生徒どうしで読み合い,お互いに評価することを通して,自分のコラムをブラッシュアップする取り組みのことです。
コラムは誰が書いたのか分からないように工夫しています。
生徒たちはクロムブックの画面上でコラムを黙々と読んでいます。
今回は,普段さまざまな場面で評価される側の生徒が,評価者として,しかも自分と同年代がつくった成果物を評価しました。評価の観点と尺度を考えることも新鮮だったようです。今回の学習が今後に活かせられると幸いです!