卒業式「人生の宝物はどこに落ちているか」

2月28日(金)第51回卒業証書授与式が挙行されました。みな晴れやかな顔で卒業していきました。保護者の皆様 長く本校教育活動にご協力いただきまして、誠にありがとうございました、式辞抜粋です。ご査収ください。

 ~前略~

 そんな皆さんに言葉を一つお送りします。去年話を聞きに行ったひすいこたろうさんという方の言葉なんです。ひすいさんは「3秒でハッピーになれる名言セラピー」や「明日死ぬかもよ」など、170冊もの本を世に出しているベストセラー作家です。彼の本は、勇気が出たり元気になったり優しい気持ちになれるので、好きなんです。その日の話は、彼がなぜ作家になったのかというお話でした。

 実はひすいさんは、ひどいひとみしりで赤面症だったとのこと。なので大学を出ても就職もできなくて困っていたそうです。その時ひすいさんの友達が、ある会社を紹介してくれて、面接したら社長さんが、会うなり「うちで働きな」と何も聞かずに入れてくれました。喜んで入社したのですが。配属は人見知りの自分が一番やりたくない仕事の営業職。なんせ赤面症で人の目も見れない、人と話せない。地獄のような毎日だったそうです。しかししかし、そこで名言が生まれます。「人生の宝物」の話です。

 ひすいさんは言います。「人生の宝物はどこに落ちていると思いますか?それは、どん底に落ちているんです」とのこと。地獄の毎日の中で、採用してくれた社長に報いるためにも、いや「ここがだめならもう雇ってくれるところはない」というぎりぎりのところで思いついたのが「しゃべらないで、感じた言葉を書いて毎日FAXする」 という技だったんです、なんせしゃべれないので。来る日も来る日もFAXしているうちに少しずつ面白がってくれるお客さんが増えてきて、やがて2年たったらNo1営業マンになったそうです」凄い! ただし 営業マンは3人だったらしいですけど。それでその後 言葉を磨いていってひすいさんは、170冊も売れる本を書くベストセラー作家になりました。とのこと。この話とても面白く心に残りました。

 卒業生のみなさん これからの皆さんの人生、何かを頑張ろうと思えば思うほど、難しい問題や自分のせいじゃない問題が出てきます。必ずです。頑張ろうと思ってなくても出てきます。だけどその問題を一生懸命考えて乗り越える事が大切です。その乗り越えた方法や乗り越えた自分が「人生の宝物」なんです。いや究極言うと、いい方法で乗り越えなくても、何とか耐えて過ごすだけでも、耐えた自分が宝物です。そのあとの人生に必ず生きてきます。

 初めに言いました コロナなどの災害、世の中の急な変化 自分で選んだことも含め、これから起こる大変なこと、その時に、「人生の宝物はどん底に落ちている」という話を思い出して、その言葉を信じて前を向いて行ってくださいね。これからの厳しいけれど光輝く人生、頑張ってください。応援しています。末永くお幸せに。

本日はおめでとうございます。3年間 ありがとうございました。

令和7年2月28日

大阪府立堺東高等学校

校長 山本哲哉

★なお、先駆けて本校で「卒業」をテーマにダンスを収録したダンスユニット・アバンギャルディが卒業式の日にYouTubeをUPしています。併せてご覧ください。

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