月曜日の「高校生の夢」

               「夢へのスタートライン」

 僕の夢は毎年冬に行われる「全国高校サッカー選手権大会」に出場することだ。

 父も兄もサッカーをしていて二人とも全国大会に出場している。それも今僕が通っている同じ高校の選手として。そんな二人の話をいつも聞いたり見たりしていたせいか、全国というものは意外に身近にあると感じていた。

 しかし、中学入学と同時にサッカーを始めた僕に、そんな甘い考えは一日でなくなった。「現実」を見たという感じだった。

 小学生からサッカーをしているみんなと、中学からサッカーを始めた僕と、実力の差は歴然としていた。先生や、仲間たちからは、厳しい言葉が飛んできた。正直つらくなってやめようと思った時もあった。それでもひたすら練習に励み、少しづつ皆に近づいていけるようになり、中学3年生の時にはレギュラーとして試合に出場できるようになった。徐々に自信もつき、サッカーは僕にとってなくてはならない存在になった。

 僕は高校受験の時に今の高校か他の高校か少し迷った。今の高校は地元では一番の名門校で、県内からすごい選手が集まって来る。その中で、自分自身の存在が余りに小さく、三年間ベンチ入りさえ絶対に無理だと実感していた。他の高校に行けば少し試合に出してもらえるチャンスはあるかもしれない・・そんな甘い、弱気な自分がいた。しかし、自分に低いハードルを与えても何も意味も進歩もない。下手な自分だからこそ高いハードルを乗り越えなければいけないと思い直し、今の高校に入った。

 入学して四か月。父や兄が汗を流した同じグランドで、毎日僕も一生懸命頑張っている。少しは夢に近づいたと思っている。

 「夢」が「夢」じゃなく「目標」になってきた。今は笑われたっていい・最後に笑うのはぇった位に自分だと信じて、「夢」が「現実」になることを信じているから。

1年 帰来 宏

「高校生の夢」47都道府県 47人の高校生の夢 ~夢を持って進路を決める~

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