自分の声と三線の音色で
1990年、僕は兵庫県神戸市に生まれ、 5歳の時、 阪神淡路大震災を経験しました。
僕が音楽に目覚めたのは小6の時、 家族で沖縄旅行に行ったのがきっかけです。 沖縄は神戸に比べるとまだ暑くて、 青い空、 澄み切った海にとても心が癒されたのを覚えています。 旅行中に沖縄の伝統芸能 「三線」 というのをCDと楽譜と一緒に買って帰り、 神戸の家で母が弾きはじめました。 僕もやってみたら、 簡単な曲ですが30分もせずに弾けるようになりました。 それから楽しくて三線を弾く毎日でした。
中1の春休み、 突然母から沖縄に移住すると聞かされ、 僕は慣れ親しんだ神戸や仲間と離れるのが不安でたまりませんでした。 でもそんな僕にも三線の師匠やたくさんの人達との出会いがあり、 今では信頼できる仲間が出来、 大好きな三線を学べる環境があります。なので今でもとにかく三線を弾いています。
また三線だけでなく、 中3の時、学校の行事で組んだバンドでベースを担当したことがきっかけで、 将来はベーシストになって活躍したいという夢もあります。最近ではいろんな縁で、 三線のライブ出演のお誘いがかかるようになり、 毎回一生懸命演奏しています。 そうして楽器をひたすら弾いて、 音楽のセンスを磨いていきたいです。
一番に感謝をしているのは母親です。 沖縄に連れて来てくれたこと、 自分が「何かをしたい!」って言ったら必ずさせてくれたこと、そして母は一人で家族を支えてくれていて、今、こんなに音楽に恵まれているのも母のおかげです。 今はちょっと恥ずかしかったり、 ちゃんと感謝できてないとこがあるけど、 将来絶対有名になって、 恩返ししたいです。
今、夢の途中ですが、 少しずつ自分の声と三線の音色で人々に感動を届けられたりしています。いろいろあったけど、ここまで来られて幸せです。 これからも周りの人への感謝を忘れず、 自分の可能性を信じまくり、ベーシストへの夢に向かって頑張っていきたいです。
1年細川拓実
「高校生の夢」47都道府県 47人の高校生の夢 ~夢を持って進路を決める~
興味を持たれた方はこちら
https://iroha-shop.jp/c/book/0500101000003
堺東高校では「夢・チャレンジ」、夢を持つ・夢を見つけようとする方を応援しています。