「導入講話」
避難訓練終了後、学年全体で集まり、防災について様々な学習をしました。
まず、教頭先生から、19年前の今日に何があったのかという質問が生徒に投げかけられました。阪神淡路大震災あった日の「その時私は」という緊迫した講話に皆が真剣に聞き入っていました。
「本当に大震災が起きたら命を守ることが大事です。危険を回避し、生き残ること。(サイバイバル)。ゲームの世界ではない本当のサイバイバルが必要になってくるのです。」と話を始められました。
この導入で生徒は、今までの避難訓練とは違う学習が始まったことに気がついたようでした。
少し余談となりますが、教頭先生のお話の中で、大変印象的だった場面をご紹介します。
地震発生当時、教頭先生は別の学校に勤務されておりました。5:49分早朝、ご自宅は、大きな被害もなく、通常通り出勤しようとされたのですが、電車が不通となっており、最寄の駅が大変混雑していて、出勤時間に間に合わないという状況になったことを説明されました。そして生徒に「このようなときにはどうしたらよいのですか。」と質問をされました。
すると、生徒は「職場に電話連絡をする」と即答しました。周りでこのやりとりを聞いていた教員は、常日頃「遅刻や欠席の場合は、すぐに学校(あるいは職場実習先)に自分で電話連絡をしなければならない。」という指導を行ってきたことが、生徒にきちんと伝わって身についているのだと感じました。生徒の成長を垣間見ることができ、とても嬉しく思えた一場面でした。