6月12日(水)中学部で神戸アイセンタービジョンパークへ社会見学に行きました。
ビジョンパークに到着してからは、まずは最新の機器の説明を聞きました。
情報マスターの和吉(わきち)さんからお話を聞きました。以前、盲学校で先生をされていた全盲の方です。神戸アイセンターは眼についての研究(理化学研究所)と臨床(アイセンター病院)と情報提供・体験(ビジョンパーク)が一体になった世界初の施設であることを学びました。
それから最新の機器の説明を聞きました。GoogleやLINEのスマートスピーカーでは、声の質問で天気や電車の経路、さらには電車の音(鉄道のガタゴトガタゴトの音も聞こえてくる)まで「オッケー、グーグル」と質問すると答えてくれるのに、中学部の生徒たちは大興奮。昼休みにも積極的に体験していました。
他にもいろいろな機器を説明してもらい、昼休みに体験しました。
①HOYAの暗所支援眼鏡(暗いところでも明るい画像が眼鏡レンズのディスプレイに表示される眼鏡型の機器)
②OTON(オトン)グラス(ボタンを押すとカメラに写っている文字を読み上げてくれる眼鏡型の機器)
③オーカムマイアイ2(100円ライターほどの大きさで、眼鏡のつるに取り付ける機器。目の前にいる相手の性別やおおよその年齢を教えてくれ、登録した人が近付くと名前を教えてくれる。人差し指を立てると、本などの文字を読み上げ、色も教えてくれる。腕時計を見るしぐさをすると時間を教えてくれるなどの機能がある)
昼食もビジョンパークの中のスペースで取り、午前中に説明を受けた機器や貸出の白杖、触察時計やコインホーム、ルーペ、サインガイド、音声家電などの機器の展示、運転シミュレーターなどを体験しました。運転シミュレーターは大人気で、スピードを出しすぎて赤信号に飛び出し、接触事故をおこす人も・・・。
午後は、ボルダリング体験をしました。指とつま先をつかって、壁についたホールドでしっかり身体を支えます。普段できない体験で、難しい面もありましたが、貴重な経験ができました。
今回の社会見学は、将来自分たちで便利な機器の購入や福祉制度も含めた相談する施設を知ることを目的に計画しました。事前指導では、肥後橋にある日本ライトハウス情報文化センターやインターネットでのライトハウス情報文化センターや日本点字図書館わくわく用具ショップなどの購入先についても確認しました。
生徒の感想からは、またお家の人やヘルパーさんと来てみたいという声もありました。将来のために自分で情報収集し、また実際に施設を訪問する機会を重ねて欲しいと思います。生徒たちにとって有意義な社会見学になりました。
(中学部 辰己)