1年生のあんま実技の授業は、全身のあんま施術ができるように
なることが目標です。
身体各部に対する手技の順序や部位といった基本練習、力をつける
ための体力づくりと手の形づくりに取り組んでいます。
授業は体を動かすトレーニングから始まります。
この日は、あんまで身体を揉むときに最も多く使う手の親指の力を
つけるための「母指立て(ぼしたて)」というトレーニングです。
畳の上で四つ這いになり、手の親指に体重をのせ、そのまま一定
時間保持します。
回数を重ねるにつれ、だんだん親指が痛くなってきます。
授業者は親指への重心の移動を促します。
生徒達は親指を鍛えるため、痛くても休まず頑張ります。
トレーニングが終わると、生徒同士、または授業者と生徒でペアに
なって揉む練習をします。
肩、背中、くび、腕、腰、脚の順番で右半身の施術をします。
骨の出っぱりを視標に揉むラインを探し、順番を間違えないよう、
親指を使って揉みます。
入学した頃はすぐに親指が痛くなっていましたが、毎日の練習に
より持久力が向上しています。
続けて全身の施術ができるよう、毎日手技の練習と体力づくりに
励みます。