国際宇宙ステーションを見上げ、平和を思う

国際宇宙ステーションは、NASA(米国)、ロスコスモス(ロシア)、JAXA(日本)、ESA(ヨーロッパ)、CSA(カナダ)の5つの宇宙機関が参加する多国籍共同プロジェクトにより運用されており、約90分で地球を一周しています。日没後か夜明け前の薄暮時に日本の上空を通過する時に、スーッと明るく移動していく様子を見ることができます。

今日は、18時29分頃にちょうど大阪の上空を通過するので、堺東高校の中庭のベンチにカメラを設置して、少し前からカメラを空に向けて準備をし撮影しました。30秒~1分ほどシャッターを開放している間の光跡が写っています。

日本列島は既に夜になっていますが、国際宇宙ステーションからは日本列島がはっきりと分かります。日本の各地で人々が日常の暮らしをしていて、日本中のビルや家、道路や看板の照明が明るく点灯しているからです。

一方、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突により、パレスチナのガザ地区の病院は燃料が断たれ電気を作り出すことができず医療機器も使用不能となったため、乳児や患者に死者が出ているとの報道があります。国際宇宙ステーションが夜にパレスチナ自治区の上空を通過しても、眼下は真っ暗で何も見えないのだろうと思います。

世界中の戦争、紛争がなくなり、国際宇宙ステーションから見た夜の地球上に、どの国や地域もが綺麗に浮かび上がる日が訪れることを願うばかりです。

1-3宇宙ステーション20231115

堺東高校中庭から(11月15日18時27分頃撮影)

2宇宙ステーション20231115

堺東高校中庭から(11月15日18時28分頃撮影)

ISS043-E-244960

国際宇宙ステーションが夜に日本上空を飛行した際の撮影画像

(本州と四国の輪郭(海岸線)がはっきりと分かり、大阪がとても明るく光っています。)