しかし今、 私には夢がない
17歳、 高校3年生。
進路についてよく問われるようになった。 進路についての授業も多くなった。進路説明会や三者面談など、 将来のことを考える機会がとても増えた。 周りの友達に将来について問うと、答えが返ってくる。 具体的な夢じゃなくても、みんな自分のやりたいことを分かっている。 「将来の夢」に向かって、みんな進んでいる。
中学生の頃の私には、夢がたくさんあった。 高校3年生になって夢を問われたとき、自分は絶対即答できる、そう思っていた。 しかし今、 私には夢がない。
中学生の頃に憧れ、思い描いていた夢は現実味を帯びるにつれて消えていった。将来の夢を問われる。 そのたびに、 言葉がつまってしまう。私にとって将来は遠すぎる。 いくら考えても答えは空白のままで、時間だけが過ぎていった。焦り、不安になる。 周りと比べては泣きたくなる。 だけど決して諦めることだけはしたくない。流され、妥協して、 「なんとなく」の人生を歩むのだけは絶対に嫌だ。答えが空白ということは、その分可能性があるということだ。
私は、自分に許される限りの可能性を使って、夢を見つけてみせる。 未来の私が笑っていられるように。 「いつか、胸を張って夢を言えるようになりたい」これが、今の私にとっての精一杯の夢。
3年 大河内歩美
「高校生の夢」47都道府県 47人の高校生の夢 ~夢を持って進路を決める~
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