宇宙講座の課外活動として、12月21日より1泊2日の日程で天文台での実習が行われました。
場所は、兵庫県の西の端にある「西はりま天文台公園」というところです。(岡山まであと一歩!)
昼の12時半に学校を出たのですが、兵庫県に入ったあたりで大粒の雨が・・・
更に、白いものもチラチラ混じってきて、非常に不安な始まりでした。
着いてからも、断続的に ぼた雪が降っていましたが。
まずは天文台で借りた小型望遠鏡の操作方法を職員の方から教えてもらい
その後、日本最大の望遠鏡「なゆた」の見学を行いました。
天文台3階に上がると、扉の向こうから キュンキュンキュンキュン・・・とまるでエネルギーをためているかのような音が!
耳慣れない音におそるおそる扉を開けて中に入ると、観測室の中心に大きな装置が置かれていました。
これが、なゆた望遠鏡の足元です。聞こえていた音は、センサーを冷やす装置の動作音だそうです。
部屋の中も野外と変わらないくらい寒かったのですが、センサーは-200℃まで冷やさないとダメなんだとか。
その他、星の光を集めるのに使われている2m級の反射鏡についてや、星の姿をとらえる5つの装置の説明をしていただきました。
夕食後、このまま雪が降り続けるかと思われた19時前の休憩時。雪の具合を見に外へ出てみると
相変わらず降り続いているのに、雲の切れ間から無数の星が!これはチャンス!!とばかりに
あわてて生徒たちを招集し、臨時の観測会part1を始めました。
雲が空を覆いつくすまでの数十分間、青白くキラキラと輝く「すばる」や、「夏の大三角形」を見ることができました。
その後、21時くらいにも雲が途切れるのを見計らって星を眺めましたが、雪が降ってきたのですぐに中止しました。
わずかな望みを早朝の観測会part2に託し、この日はあまり夜更かしをせずに、就寝。
5時前、まだ真っ暗な中始まったpart2は、それでもいろいろと見ごたえがありました。
4つが一直線に並んでいた木星のガリレオ衛星。
大きく傾いて見やすかった土星の輪。
夜空に一瞬輝いていた流れ星。
天文台の学芸員の方に教わった冬の一等星や北極星の探し方も、すぐに実践できました。
個人的には、ラブジョイ彗星(2013)が特定できなかったのが残念でしたが
普段大阪では見ることができないような数多くの星を眺めることができました。
参加した生徒の皆さんには、せっかく望遠鏡の使い方を学ぶことができたのですから
今後も継続して天体観測を行ってもらいたいものですね。そして、より多くの人に星の魅力を伝えていきましょう!
尚、星があまりにきれいで、ひとときも空から目が離せなかったがために
観測会中に記録写真(望遠鏡を生徒が操作している写真)を撮ることをすっかり忘れておりました。申し訳ありません。