2019年アーカイブ

 11月下旬より理科の授業で取り組んできた大気中のPM2.5の測定結果について、学会で発表する機会を得ました。理科でのこの取組みは、大気環境学会近畿支部の大気環境未来60「小中高生を対象とした大気環境に関する啓蒙活動」の事業に本校が採択されたものでした。 授業で取り組んできた結果を分析し、12月25日(水)、大阪府立大学なんばセンターのカンファレンスルームにて、「高校生による生活環境下におけるPM2.5の測定と評価」と題し、2年生のチームが発表しました。本校以外では、京都大学、大阪大学等の国公立大学や国公立研究所で専門的な研究に取り組んでおられる研究者の方々ばかりでした。発表後には、数名の方からの質問もあり、内容や発表の仕方など、すばらしい発表との高評も得ました。 本校では、探究ナビなど様々な発表の機会がありますが、あくまで校内での発表ばかり。今回のように、外部の方々の評価を受ける機会は滅多にないので、よい機会となりました。堂々とした発表の姿に、将来が非常に楽しみになりました。今回のような機会が益々増えることを期待したいです。

 昨日、地元の住吉区民センターで開催された軽音楽部が参加したライブに行きました。住吉区青少年指導員連絡協議会・住吉区役所が主催のイベント「SUMIYOSHI YOUTH LIVE 2019」で、本校の軽音楽部以外にも4つのグループや個人も参加されていました。昨年に比べて参加者が少なかったようですが、生演奏を聴くことができて、充実した休日になりました。  本校からは、2年生の4人グループ ".com"(ドットコム)が参加していました。新メンバーも加わって3か月、外部での活動は今回が2回目。週末まで、期末テストがあったため、十分な練習ができていなかったとのことですが、元気いっぱい、なかなかの演奏でした。最後の主催者からのコメントでも、「パンチの利いた素晴らしい演奏でした」と好評をいただいていました。  やっぱりライブはいいですね。また、聴きに行きます。

 本校の玄関ホールを"ほっこり"と照らしてくれています。 書道Ⅲの授業で作成された作品です。ひとつひとつの作品は、思いの込められた1,2文字で飾られています。それぞれどのような思いが込められているのでしょうか。 すべての作品とともに、その横に添えられた"ことば"にも感動します。        『やさしい言葉はあたたかい 好きな言葉は元気をくれる』 普段から、"言葉は大切に。人を助けることも、傷つけることもあるよ。"と生徒たちに伝えています。添えられている言葉は素朴で、忙しさの中で大人たちが忘れかけているものを思い起こさせてくれるような力を感じます。 クリスマスの頃まで展示してもらいます。是非、ご覧になって癒されてください。

 11月30日(土)、恒例のPTA成人文化委員会主催の社会見学に行きました。  今回のコースは、関西国際空港(通称KIX)、中野BC、黒潮市場でした。関空では、時間まで展望ホールから各国の航空会社の航空機の見学、またオリジナルグッズの買い物等を楽しみました。その後、普段は入ることができない空港島の南西の端にある「KIXメガソーラー」が敷設されているところまでバスで移動しました。そこではバスから降り、オフィシャルガイドからの説明を受けました。広大な太陽パネルが敷設されていましたが、関空全体で消費する電力の10%程度しか賄えないそうです。  関空見学後、昼食を済ませ、和歌山県海南市にある中野BC株式会社に移動し、梅酒の製造工程の見学、日本酒の試飲を楽しみ、工場内にある「長久邸」と呼ばれる日本家屋や庭園を堪能しました。  最後は、和歌山マリーナシティーにある黒潮市場(マグロの解体ショーで有名)で新鮮なマグロに舌鼓を打ったり、お土産物を探したりと一日を締めくくって夕方帰阪しました。  企画から準備、当日の運営までご苦労をおかけしました委員のみなさま、感謝いたします。ありがとうございました。

地学基礎「課題研究」 - PM2.5調査 -

 2年生の理科「地学基礎」の課題研究で、PM2.5の大気調査を行いました。 11月29日(金)、朝から好天の中、その時間は会議室に集合し、まずはPM(微小粒子状物質)について、講義を受けました。物理的特徴や発生源はどういうものか、環境や人体への影響はどうかなど、基礎知識を確認しました。数名ずつのグループに分かれ、携帯電話につながれたセンサーの動作確認を行った後、敷地内の屋内外へ測定に出かけました。  測定前に観測結果の予想はしていたようでしたが、測定値が高くなると思った所が、意外とそうではなかったり、逆にきれいな所と思っていた場所が、数値が高かったりと客観的な結果に驚いていた様子でした。  勿論、短時間での一度きりの測定ですので、概況といったものだと思いますが、定量的に身の回りを観ることができたのは良かったと思います。 これを機会に身の回りの身近な環境に関心を持ち、持続可能な社会の構成員になることを願います。

学校説明会(第2回)を開催しました!

 11月16日(土)、好天に恵まれ、本校を会場に学校説明会(第2回)を開催しました。本校への入学を考えてくれている中学生とその保護者の方々の参加があり、総勢300名を超えました。 開会まで、ダンス部のパフォーマンスビデオ(全国大会)をご覧いただき、吹奏楽部のオープニングセレモニーで始まりました。 まずは、生徒会の役員により「高校生活について」と題し、生徒自ら本校での学校生活を紹介しました。その後、教育センター附属高校ならではの特長や特色等について、全般的なお話をしました。 今回の説明会のメインは、本校での授業の体験です。国語、社会、数学、理科、体育、英語、音楽、美術、書道、家庭の中学生にも馴染みのある教科に加え、本校の特長的な科目である「探究ナビ」「グローバルスタディーズ」に分かれて、本校の生徒になったつもりで受けてもらいました。初めは戸惑いもありましたが、時間が経つにつれて少しずつ慣れ、終わるころには本校生のような感じでした。 体験授業の後は、希望者はクラブの見学、体験をし、メニューを終了しました。 来春、この中から多くの中学生が入学してくれることを待ち望んでいます。

サイエンス部の天体観望会に参加しました!

 9月26日(木)、夕方から本校のサイエンス部が府教育センターの施設をお借りし、天体観望会を行いました。もとは理科の教員(今は名前だけですが・・・)でしたので、興味津々で参加させてもらいました。  当日は雲が多く、合間からの観望でしたが、府教育センターが誇る50CMの反射望遠鏡での観望でしたので、きれいに観ることができました。  まずは、木星。特徴的な縞模様や4つのガリレオ衛星まで、はっきりと見えました。17世紀の初頭に、イタリアのガリレオ・ガリレイが手製の望遠鏡を使い、発見したので、こう呼ばれているようです。木星の衛星の中でも比較的大きく、双眼鏡でも見られるとのことでした。  次に、土星。特徴である環(わ)もはっきりと見えました。  次は、アルビレオ。初めて聞きました。はくちょう座の頭の位置にある二重星だそうです。オレンジ色と青色の星が近くにあるように見えるきれいな色の星でした。  最後は、ガーネット星。ケフェウス座にある星の一つで、赤い色をしているところから、この名が付いたそうです。  短い時間でしたが、実際の星をライブ感たっぷりに観ることができ、愉しいひと時を過ごすことができまし...

第1回「学校説明会」を開催しました!

 今年度、校内での第1回「学校説明会」を開催しました。天候を少し心配していましたが、雨も降らず、好天過ぎて暑くなることもなく、快適に開催できて、ほっとしています。本日は、中学生(約160名)や保護者の方(約80名)に本校へお越しいただき、本当にありがとうございました。  ダンス部の歓迎パフォーマンスに始まり、学校やPTA会長からのあいさつ、全体説明の後、本校の特色カリキュラムである「探究ナビ」の授業の一端を体験いただきました。  初対面どうしの中学生の皆さんに、ペアやグループになってもらい、アイスブレイクを行いました。最後には、気持ちも近くなり、新たな人間関係ができたと思います。この授業で考えている「社会で必要となる力」の一つである"コミュニケーション力"の大切さも伝えることができたと感じています。  この後、各クラブでの見学や体験をしてもらいました。天候や校外での活動と重なり、見学や体験ができなかったクラブもありましたが、次回も計画していますので、改めて、ご参加いただけると幸いです。  短い時間ではありましたが、本校の様子を少し、知っていただけたかなと思います。多くの皆さまにお越しい...

令和元年 文化祭! 賑わっています!

 本日は好天に恵まれ、逆に熱中症を心配するくらいの良い天気になりました。  暑さに負けず、文化祭は賑わっています。多くの保護者とそのご家族、中学生、自治会や地域の方々、旧職員等、お運び頂いて、生徒の活動の成果を楽しんでいただいています。  模擬店では売り切れるブースもあり、盛況です。舞台発表に教室展示・アトラクション、各文化部の発表、展示等、盛り上がっています。  また、PTAや講演会の方々にも応援頂き、特別ブースもあります。  15:00までの開催となっています。

PTA校内学習会 "夏バテ対策 ハーブティー"

 先週は少し涼しくなった感もありましたが、予報によるとまだまだ残暑は厳しいようです。  疲れを残さず、残暑をうまく乗り切れるようにと、8月31日(土)、PTA主催で「夏バテ対策 ハーブティー」講習会を開催していただきました。大阪市港区にあるアトリエ「メルシエルブ」から講師をお迎えいただき、楽しいひと時を過ごしました。  夏バテにお薦めのハーブとして、ハイビスカス、ルイボス、ローズヒップ、ローズマリー、レモングラス、レモンバーム、ペパーミント、カモミールの8種類のハーブを試すことができました。1種類ずつの香りや味、ジュースとのブレンドを試した後、グループごとに3種類をブレンドして、英国のアフタヌーンティーを楽しみました。  今までにも名前は聞いたことがあっても、効能までは知らないものがほとんどだったので、これを機会に自宅でも試してみようかと思います。ゆっくりと時間を掛けて、飲用したりするのが良いとのことです。みなさんもいかがですか。  下のハーブは左から、カモミール、レモングラス、レモンバーム、ペパーミント、ハイビスカス、ルイボス、ローズマリー、ローズヒップです。

第71回 美術・工芸展を鑑賞しました!

 8月7日(水)~12日(月)、大阪市立美術館にて「大阪府高等学校美術・工芸展」が開催されていますので、観覧してきました。府内の高等学校から多くの絵画等が出展され、大変見ごたえのある展覧会でした。  本校からは今回、美術部の3年生(1作品)、1年生(2作品)が出展されていました。3年生の作品は、他校から推薦作品として評価されていました。3作品ともに立派な作品であるのに、美術作品については門外漢であるため正しく評価はできないのですが、美術館で実物をじっくり眺めていると何か癒される感がありました。  校外における文化部の日頃の活動を観る機会は少ないので、良い機会となりました。次回も楽しみにしています。

"救命救急(AED)講習会"を行いました!

 これから夏季休業を向かえ、各クラブ活動も一層活発になってきます。  そのような時期に本校では、救命救急講習会を開催しています。本日、地元地域の住吉消防署の署員の方を講師にお迎えして行いました。合宿を実施するクラブ等、運動部から部員2名と顧問の教員、今年度本校に着任した教員が参加し、約1時間30分、体験も含めながらの充実した講習会となりました。  最初にビデオや講義で、緊急時の対応として心肺蘇生の一連の流れを学んだ後、実際に、救急を要する現場に遭遇したことを想定して、周囲の安全確認、胸骨圧迫、AEDの使い方を2人1組になり、モデルを使って救命救急体験を行いました。  実際の現場では簡単にはいかないと思いますが、少しでも体験しているのとしていないのとでは、対応に違いが出るとのことでした。今年の夏も暑さが厳しくなりそうです。学校や家庭、身近な人の救命に役立つことを祈っています。

デートDV予防"授業を行いました!

 高校生の時期にデートDVの予防について正しく理解し、人権尊重を基盤とした対等な男女関係、人間関係を築くことの大切さを認識することは、児童虐待の予防にもつながるものである。このような観点から、本校では、デートDV予防授業に取り組んでいます。  この授業は、家庭科「家庭基礎」(1年次)の単元「人とかかわって生きる」にある「子どもとかかわる」において、テーマ「親になることを考えよう」の中で実践しているものです。単なる家庭科の授業としてではなく、養護教諭、人権教育推進委員会とのコラボレーション授業で、養護教諭、人権教育担当者が入り込み、チームティーチングで進めています。  5人程度のグループを編成し、「男女の平等な付き合い方(関わり方)について自分なりに考え、グループでまとめたことを発表する。」「デートDVの予防について正しく理解する。」を授業の目標としています。  各グループの発表の後、養護教諭から「恐怖や不安を感じずに『安心』できるか」「大切にされている、愛されている『自信』はあるか」「考えや行動の幅が広く『自由』であるか」などのメッセージを伝えました。この実践の向こうに、生徒たちが被害...

Enjoy書道 ~篆刻編~ !

 6月22日(土)、今年も本校の書道担当の先生の指導のもと、PTA活動の一環で、Enjoy書道を行いました。  今年のテーマは、何と"篆刻(てんこく)"! 専用の薄緑色をした石の1cm角の面に、思い思いの1~3文字を刻んでいきました。老眼?に苦しみ?ながらも、初めて扱う印刀(いんとう)もうまく使いこなし、全員、仕上げることができました。  どんな作品になるのか不安もありましたが、出来上がり、実際に押印してみると、なかなか立派な"はんこ"に仕上がっていました。

校内研修「授業研究」を行いました!

 本校では、取組計画としてクローバープランを定め、めざす学校像の実現に取り組んでいます。このプランにある確かな学力の育成に向けて、今回の研修では「カリキュラム・マネジメント」を再度取り上げました。以前にも取り上げ、成果として現在の学年別年間指導計画の実践につながっています。また、毎年、6月と11月を授業研究月間とし、互いの授業を教員間で相互に見学するなどして、年間を通して授業研究が進められるようにしています。  今回は、カリキュラム・マネジメントの3つの側面の1つである「2.教育内容の質の向上に向けて、子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルを確立すること」を受け、研修では「本校の生徒の『今』をみんなで考える」ところから、改めて考えることにしました。  生徒に付けたい力は?、生徒の現状は?などを踏まえ、授業で今していることやこれからしたいことを話し合った後、教科ごとに発表して共有しました。発表の後、大阪府教育センター高等学校教育推進室の岡本室長にまとめをしてもらい、終了しました。  今年度の授業研究...

本格的に始動、令和元年「広報活動」!

 本校をより良く理解していただきたいとの思いで、広報活動に積極的に取り組んでいます。広報担当の先生を中心に内容を吟味し、どういう学校か、何が学べるか、課外活動はどうか、どのように成長できるか、卒業後はどのような進路に進めるか等について、中学生や保護者の皆さまにお届けしたいと考え、学校全体で取り組んでいます。  今年度の第一弾として、6月15日(土)、地元の中学校にお招きいただき、高等学校説明会に参加してきました。3年生の皆さんとその保護者の方に対して、本校の特長等、思いの丈をしっかりお伝えできたと思います。こちらの中学校からは、本校に多くの先輩が進学されています。来年の春、先輩たちに続いて、入学してくることを楽しみにしています。

 5月16日(木)、20日(月)、金融庁から講師をお迎えし、1年生全クラスに特別授業を行って頂きました。将来の夢の実現と将来への備えにはお金の知識が重要であること、また、人生とお金と経済のつながりについて最低限の金融リテラシーを身に付けること、この2つを目的として、授業が始まりました。まず、何歳まで働きますか?の問いかけに始まり、その後のより良い余生を送るために、現役のうちにどの程度の貯蓄が必要か、そのためにはどのような方法があるかについて、講義やグループワークを通して考えていきました。  生涯収入が、約2.5~3億円であることに驚き、それ以上にお金が必要になってくることに改めて驚いていた様子でした。生涯のうちでも特に教育、住宅購入、老後に多額の費用が掛かるということで、これらを中心にシミュレーションしながら、グループでプランニングを試みました。学校は公か私か?、自宅通学か下宿か?、住宅は賃貸か購入か?、郊外か都市部か?、退職後に必要な費用は?など、非常に具体的に考えていったので、生徒もイメージがしやすかったようです。  収入だけでは賄いきれない分をどのように資産として形成していくかに...

こころざしは未来を変える! 16歳からの起業塾

 新学期を迎え、3年生には自己実現につなげるための大切な時期になりました。  5月10日(金)、一般社団法人関西ニュービジネス協議会から、民間企業の経営者の方を講師としてお招きし、探究ナビⅢにおいて特別授業を行いました。  あるアニメの題材である「どこでもドア」を取り上げ、現実に発明されたら「なくなるものは?、なくなる職業や会社は?」と、まずは生徒への問題提起に始まり、「今までの"あたりまえ"が当り前でなくなる、そういう時代に君たちは生きる、そのような大きな変化をチャンスととらえ、新しいモノやサービスを生む発想力、起業家マインドを育ててほしい。」と述べられました。途中の生徒への発問にも、生徒は積極的に手を挙げ、自分の考えや発想を述べる姿に、"流石3年"と感じました。  戦前の起業家である安藤百福さんや、最近の起業の例として、サッカーの本田圭佑選手、徳島県の上数町の落葉、17歳の高校生の開発アプリ等を挙げながら、気付くことや発想力の大切さを力説されました。  将来、起業を思い立ったら、「まずは周りをよく観てみよう。ある人にとっては、低い価値かもしれないが、別の人にとっては高い価値となるこ...