66期から74期までの卒業生へアンケートのご協力をいただいた。400名近い方々からのご返信をいただきました。ありがとうございました。
「高校時代の活動で、現在に役立っていると思うもの」という質問に「GLHS10校の海外研修」や「大阪大学でのGLHS課題研究発表会」というお答えがありました。他校(前々任校)ではありますが、0からこの研修旅行、1から課題研究発表会についてかかわってきたものとして他校(茨高)でこのように評価を得たことは心から喜ばしいことです。本校(茨高)独自の取り組みとして、地域を問わず大学への訪問、研究施設での見学、大学教授からのご講演、卒業生に多くのお力添えをいただいた数々のご講義。英語の技術の習得や異文化を体験できる交流活動や様々なプログラム。そして生徒が主体的に作り上げる宿泊野外行事、体育祭をはじめとする諸行事。諸所のことに自分とそして友人と向き合う中で課題を解決し、得た成果が自分自身や級友の大きな成長につながったという記述が多数見られました。時間をかけてご記入いただいた一言、一言。一文字、一文字。在校生、そしてこれから入学してくる生徒たちへ届けなければならない思いの詰まった宝物です。貴重なお時間を費やしてお返事いただきましたこと、心から御礼申し上げます。そして、上記に書かれてあるさまざまな事柄に誠意と情熱をもって関わっていただいた先生方にも心から感謝いたします。時間を経た後で、なお、心に残り、人生の中で役立つ1ページを、生徒に綴ってもらうノートとして提供されたご尽力が果たしている役割の大きさに改めて心打たれました。
多くの印象に残る記述の中で「授業内での数々の発表」という言葉が書かれてあり、ここに茨木高校が有する本質的な力強さ、心の豊かさ、度量の大きさを感じました。行事も高大連携も大切な茨木高校の心に残る出来事です。しかし、一番多くの時間は日々の授業の中で費やされています。その中での問いかけ、研究、調査、発見、新たな知見、そして挑戦。この営みに新しいカリキュラム実施以前から取り組まれてきたことに、茨木高校の真の価値があるように感じました。
先日訪れたIBARAMAⅠの授業内では、「換気を喚起したい」「地層から落っこちそう」「深海魚(生物)の進化偉業」キャッチ―なタイトルと軽妙なやり取り、アカデミックな部分はこれからどんどんと高めていくことになるであろう発表が数々行われました。そして、ほんの数回の見学しかできませんでしたが、どの授業にも4~5人の理科の先生が入り、質問をしておられました。このコツコツとした助力の積み重ねが、数年経過したのちに「授業内での数々の発表」というコメントにつながっているのだと謎解きを果たせたような気持になりました。
2年生の英語のディベイトの授業では「原発について」白熱した議論が繰り広げられました。英語の技術習得を目的とする授業の中で発した言葉、そこに至るまでに自己と向き合うために費やした時間、労力。そして議論をする上で批判的に考え、論理的に表現、提示するという機会を得た経験。そのどれもが近い、あるいは遠い将来必ず皆さんの背骨を支える力となることは間違いありません。
芸術の発表作品を多目的ホールに拝見しに行きたかったのですが、間に合いませんでした。一人でこっそり部屋を訪れ、作品を鑑賞しました。Production Product 「こと」の世界と「もの」の世界を垣間見ました。次回は、会場を訪れ。「こと」の世界について作品を書かれた生徒のみなさんにインタビューし、その世界を探究したいと思います。
テストも後残すところ4日。「おはよう」のあいさつに「がんばれ」と「良い結果が得られますように」の思いを乗せ、声援を送りたいとたいと思います。