新しい舞台

23:10.31女子5000mWの優勝タイムだ。周回の度に各校の応援の声が飛ぶ。鳴りやむことなく歓声がこだまする。一周遅れの生徒が鐘の音を聞き最後の直線をラストスパートをかける。次々とゴールする中で、もう一週歩を進める選手がいた。各校の応援ではなくスタンド全体が自分の前を歩くWalkerに惜しみない拍手を送っていた。自分の力を出し切ろうとする人への惜しみない力添えだ。

6月15日、ヤンマースタジアム長居での一コマだ。本校からは200m、5000mWの種目に2名の生徒が近畿大会の舞台でパフォーマンスを披露する機会を得た。200mでは予選5組を2位通過し、準決勝進出を果たした。レースはカーブを抜けるまで団子状態。最後の直線で誰が抜けだしてもおかしくない大混線のレースとなった。決勝進出は叶わなかったが、近畿大会の準決勝のレースを体験できたこと、この舞台で自己記録を出せたことはこれからに大きな期待が寄せられる資質を示すレースであった。

午後からの5000mWのレース決勝は、後述するGLHSアメリカ研修の事前研修のため競技場を後にせざるを得なかったが、研修の休憩中に他の校長先生から4位入賞、IH進出を告げられた。冷静に結果を分析し、IHでのレースのことを今朝、話を聞けた。二人の戦いぶり、その結果、その全てを讃えたい。同時に、今朝、その内容について振り返りを報告してくれていることに心から感謝の念と敬意を表したい。併せて、競技場で出会った茨高の生徒たちが、心のこもったあいさつをしてくれたこと、熱のこもった応援、そして声をかけてくれ、話ができたこと。どのページをめくってもキラキラと輝いた午前中の時間を過ごしました。(a differentの話を取り上げてくれたことがうれしかった)

14:00から集まり始めた参加者たち。想いや緊張度をしっかりとつかむため、ふわっと部屋の中をのぞきながら、全員がそろうのを待つ。昨年参加してくれた天王寺高校の生徒たちが今年の参加者と話をし、研修の様子や、どんな心持でいるのがいいか等のアドバイスや想いの共有を図ってくれている。研修が始まる前に、その天王寺高校の生徒の一人から「未だに夢みたいだと思います。」という発言を聞いた。今日の私のスライドの最後の一枚に記された文字がまさしく、その言葉だ。「誰か」という呼びかけは「自分」だと知る。物事の両面を見ること。今、この瞬間の思いがすべてを決めること。問いかけること。0の状態から創り出すこと。プラスの側面に気づくこと。それを伝え、共有すること。お互いに支え合うこと。そして漢字を平仮名にすること。団長の言葉として、参加者のみんなに伝えたエッセンスだ。

天王寺高校と茨木高校の引率の先生方が「心に残る一生ものの研修にすること、7日間で人生が変わるんだ」というメッセージを届けた。会の最後に、リーダーを募った。難しい場面で、保護者の方々がいる中で手が挙がった。示される勇気、選ばれる優しい言葉、そしてその言葉の運び方、伝わってくる力強さ。みんなで創る研修の第一歩が記された。

最後に団長から、正しいことは一つじゃない。一本とって止まることも大切。少し止まって、考える。理由を考える。自由に考える。由に一を加える。そしたら曲がる。まっすぐには進まない。曲がりくねったからこそ見える景色、奏でられる曲を受け止めながらみんなで歩を進めようとエールを送った。7月27日の出発まで、まだまだ問いかけ、向き合うことがある。いい曲を奏でよう!

 

 6月15日(土)は雨の予報だったので、テルテル坊主をあしらった帽子に願いをを込めた。

 試合中も研修中も晴天、曇天。

何とかもってくれた。私が家に帰りつくまではもたなかった。雨が気持ちよかった。