朝日が昇り切ろうとしたころ、日差しを浴びながら消防車がけたたましいサイレンを鳴らしてまさに出動しようとしていた。うまく交差点に入れればいいなと思いながら眺めていると消防署前の道路の花壇のわきのところに小さな男の子。全身全霊でその消防車を見つめていた。目がキラキラして、全力で手を振り、消防車にエールを送っている。 大きなサイレンの音や朝日の日差し、とてつもなく大きく見える消防車さえも時がた...
2025年6月
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