UCB-6 Reflection2

UCB-3で記したシリコンバレーで起業した石川さんの「継続する限り失敗はない」という言葉の余韻に浸りながら、その次の日にはStart Upの現地企業Whipsawを訪れた。まさに講義の中で聞いたDesign Thinking, Visual Thinking, Story Tellingが溢れる世界だった。

From Vison to Market-  Clientからの依頼を受け、キャッチフレーズからロゴ、商品の機能性、市場に出ていくまでのあらゆることについて対話を積み重ねていく。かかわっている企業は多種多様で衣食住はもちろん医療の分野までもターゲットとしている。Design Thinkingの講義の中でも触れられたHuman Centered、中心に人間がいる。消費者が使って心から喜べるものを提供できるように、企業に対して最高の援助をするというコンセプトで業務に携わる。一連の説明を生徒にしてくださり、お礼の言葉を述べ辞去しようとしていた時、カジュアルな服装の紳士が声をかけてくれた。団長であることを告げるとCEOであると自己紹介をされた。時間に限りがあったので、一言だけ問いかけた。何があなたに情熱をもたらすのか。彼はこう答えた。

―我々の商品は最初に「驚き」を提供し、「喜び」へと変わる。その瞬間にかかわったすべての人が幸せに包まれる。こんなにやり甲斐のあることはないだろうー

シリコンバレーのStart Up企業が大成功している、その根っこの大切なものを示してくれた。ほんの数分の会話が一生ものになった。