風は涼しく、戦いは熱く

 高校生活、2年半を費やしてきた3年生にとって集大成とも言える試合に臨んでいる。9月20日(土)には第104回全国高校サッカー選手権大阪府予選2次予選一回戦でサッカー部が勝利(応援にはせ参じられませんでした。すいません。)し、翌21日(日)に第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会大阪府予選一回戦にラグビー部が挑んだ。 

保護者の方々の応援を背にし、11分、13分、20分にトライが決まり優勢にゲームを進める。ワントライを返された後のディフェンスが大きな流れを決めたように感じられた。まさに懸命のタックルを繰り返し、相手の前進を押しとどめた。「献身的」という言葉だけでは表現できない発揮されている力の連続に呼吸するのを忘れそうになった。「全力」「ひたむき」「力を振り絞って」戦った。ミスもある。でもそれを補い合おうとする仲間。その結果得たチャンスを生かすことになる。マネージャーも控えの選手も走る。いつでも走れる準備をしている。チーム一丸となるということを頭から足のつま先まで染み渡っているかのようなパフォーマンスの連続だった。点差は大きく、圧勝であったがそれは勝負所での一人ひとりの心のありどころ、やってきたことを余すことなく出し切ろうという姿勢の結実であったと思う。部長さんが届けてくれた夏合宿の感想が書かれている冊子の中で多くの人が綴った感謝の言葉。ここにもこの勝利の大きな要因があるように思える。

 会場を後にする際、相手チームの選手の嗚咽する声を聴いた。心の底から辛く、悔しい思いが伝わった。たくさんの人の思いを得て、2回戦も全力を出し切ってほしい。

サッカー部は9月27日VS豊島高校、ラグピ―部は11月2日浪速高校との対戦だ。全力を出しきれますように!