2025年全国地域安全運動「いばらきキャンペーン」がおにクルきたしんホールで開催されました。主催者の防犯協会会長、荒木警察署長様より日頃より草根のレベルで多くの方々の力を得ながら防犯活動が展開されていることのご説明、その後、貢献されているさまざまな分野の諸団体の方々への表彰がなされました。式典の最後に防犯委員のご努力により地域のみなさまに見守られている日常に感謝するとともに、自分たちの世代も防犯意識をより高く持ち一致団結して安全で安心して暮らせる茨木市の実現を謳った地域安全宣言をダンス部、吹奏楽部のお二人が参加されたみなさまの前で示してくれました。
浪速少年院の大谷院長よりご講話、桂小鯛さんの創作落語を拝聴したのち茨高の演奏、演技です。
吹奏楽部は、お子様にも、そして私のようなものの年代のものにも響く曲をチョイスし、心から自然に笑顔で手拍子を送りたくなるようなメロディーを奏でてくれました。違う楽器を、違う方法で奏でているそれぞれの在り様が生み出すハーモニー。それぞれの個性があっていいんだよというメッセージがいつも感じ取られ、ソロのパートではさらにそのそれぞれの楽器、演奏の秀でた部分を示してくれます。さらにいつも心打たれるのは指揮者を見つめ、その動きに応じて演奏者の体が動いていく。この一体感がたまらなく好きです。
ダンス部のパフォーマンスは完全に会場をのみ込み、小さなお子様はただただ眺め、我々の年代は手を叩くタイミングすらうまく計れないような状況からスタートしました。その度に踊っていない部員たちのリズムをとる拍子に自らの呼吸を合わせ会場の人たちの手拍子が一致していきます。踊っている人たちの力強さと、華麗さはもちろん、控えている人たちが支えているその姿は多くの聴衆を魅了したことだと思います。演技の美しさ、同じフロアで響く床を叩く音。聴衆の心の奥の深いに届く。
すべての演技、演奏が終わった後、関係者の方々や地域の方々からお礼の言葉をいただきました。「すぐ近くで聞く、音楽の迫力、直接訴えかけてくる強さに感動した。」「振動が直接伝わってくることでお腹の底のところからぐっと心が揺さぶられた。」そして、「茨高が参加してくれて本当にうれしい。」という言葉の数々をいただきました。多くの人に喜んでいただけたこと心よりうれしく思います。
同じフロアで演奏や演技を聞く機会は実はあまりないことに気づき、改めてこのようなチャンスをいただいたことに深く感謝したいと思います。さらに、期末考査を挟み、後期が始まったばかりのこの時期にここまでのパフォーマンスをするために費やした両クラブの努力に感謝申し上げます。踊ることそのもの、奏でることそのものにも力が必要ですが、企画、実施、連絡、調整、話し合い、とらなければならないコミュニケーションに苦労することも数々あったのではないかと思います。そこに思いを馳せた時に演奏、演技を見、聞きながら床だけではなく自分の中の心の震えが抑えられませんでした。一人ひとりに「ありがとう」という声をかけたくなる衝動を抑えることも一苦労でした。お疲れさまでした。そしてありがとうございました。茨木市の関係者のみなさま、素晴らしい機会をありがとうございました。そして人一倍走り回って数えきれないくらい「ありがとう」と発し続けた教頭先生、こちらこそありがとうございました。