Backstage

 先週土曜日、130周年記念式典が行われた。記したい、綴るべきことがたくさんあり、書き漏らすことがないようにと思うとなかなか筆が進まない。ご参加いただいた方、携わっていただいた方への感謝の気持ちを余すことなくお伝えするためにも、順番を間違っているとお叱りを受けるかもしれませんが、本校の生徒たちへのお礼を述べることから始めることをご容赦ください。

 後期が始まって2週めの土曜の朝、会場の設営に奔走してくれる生徒たち。重い荷物も細かな物品も丁寧に、適切な場所へと運んでくれる。何よりも心を和ませてくれるのはすれ違う時の挨拶、笑顔を携えて声をかけてくれる。中には、「校長先生、お話楽しみにしています。」と真正面から力を添えてくれる生徒もいる。この後、素敵な言葉を聴衆に届けてくれる生徒会長、難しい手綱さばきを求められる司会のメンバーも舞台へと上がり、リハーサルが行われた。本職のアナウンサーをお迎えする中で司会の大役を引き受けていることもあって3部の司会の二人の打ち合わせは入念で、時間をかけて行われていた。

 国歌、校歌のリード役を果たしてくれるメンバーたちのリハーサルも終え、あとは本番を待つのみとなる。控室で昼食をとる生徒のみんなを見ながら、130年間、日本も、世界も、社会も、そして生徒自身、教師、そしてその関係もきっとさまざまであっただろうけれど、今まさに自分自身が生徒に対して感じている愛しさや慈しむ心をずっと心の中に携え、折に触れそっとやり取りしていたんだろうなと思うと秋という季節がさらに素敵な季節のように感じた。今日の式典で多くのコトを感じ、多くのモノを心にしまってほしい。そんな物思いにふけっている間も、先生方はそれぞれの役割を献身的に果たしてくれている。本来なら来賓としてお招きしなければならない先生や功労者としてお席についていただきたい先生、さらに旧職員の方々も来賓の方のご案内やお部屋の調整などに関わってくださっている。この10年に焦点を当て、お力添えいただいた人にお話しいただくことで参加する生徒諸君、教職員、保護者のみなさま、同窓会、久敬会の方々に幸せと誇りを感じていただける機会になることをただひたすら願ってこの日を迎えた。

 慌ただしい、でも何か活気のある直前の空気を感じていただければ...。

次回へ続く...