偉業、Achievement、偉いこと。えらいこっちゃ その2

10月25日、26日には様々なイベントがあり、参加した生徒のみなさんがお話をしに来てくれた。大阪府5つの会場(大阪市、茨木市、堺市、高槻市、寝屋川市)での予選を勝ち抜いた高校軽音楽部の代表10バンドによる「バンコミ」に出場したこと、そしてそこでバンド「ハモが逃げた夜」としての表彰には届かなかったこと、されど、ベストギター賞を得たということを伝えてくれた。技術だけではとても他のギタリストに叶わないと思う中での受賞。付き添った顧問の先生がご覧になる中で演奏のスタイルと表情が表現している世界が審査員の心をつかんだのではないかというお話をしてくださいました。「豊」という漢字の中にある「曲」、「響」くという文字の中にある「音」。「届」くという文字の中にある理「由」。ベストギター賞おめでとう!

「みんなでやることがゴールでした。」そう語ってくれる、物理、化学、生物、地学、情報、そしてサポーターのメンバーたち。大阪府の25校が集い、その力を競い合う「科学の甲子園」、実技部門、筆記部門、長時間にわたりメンバー全員が力を尽くし、添え、助け合う中で成果を測る。大阪星光学院、府立天王寺高校に続く3位に輝いたという報告に喜びはもちろんでしたが大きな衝撃を受けました。この大会がどれほど熾烈で、その準備に費やす時間がいかに膨大かを今まで勤めていた学校で経験していたからだ。

数学を担ったリーダーの誘いで化学部を中心にしたメンバーが組まれた。それぞれの得意科目を考え合いながら担当を決めていった。過去問をみんなで分析しながら、積み重ね勉強していく。おそらくそれは次善の策としてやっていたであろうことは想像に難くないが、メンバーが大切にしていた、1年時からずっとやってきていた学年での定期考査の前の勉強会。それぞれがお互いに助け合うことを目的にし、始めたこと。それぞれが担当した科目は、それぞれがその勉強会の際にどう教えたらみんながわかるかということに取り組み続けた結果、得られた知識、技法であった。教えるということを目的に得られた知識は、単に学ぶ、知識の習得という領域をはるかに越えて、身についていったということにこの科学の甲子園の結果が結びつけられれば、令和と平成、昭和を結びつける大偉業である。ご覧いただいていた教育庁の方からチームワークの良さと、コミュニケーションを生き生きと取っている姿が印象的だったというコメントをいただいた。こんな高校生がいたらいいなという姿が体現されていたようだ。

まさしく、自主自律が自らを育てる最高のエネルギー源であることの証明となるであろう。まだ、リーダーにはお会いできていない。そのあたりのお話を伺い続編としてブログを綴れることを楽しみにしている。

10月25日開催の「高校生のための建築視察研修ツアー 近代大阪のまちづくりと建築」に参加した1,2年生もいる。自らが切り開く人生の扉、その扉を開けた人たちの声を聴くのが楽しみだ。

そしてこのすべての活動に携わってくれ、貴重なお休みの日を共に過ごしてくださった先生方がいる。本当にありがとうございます。みなさんのお力なしでは成し得なかった偉業です。心より感謝申し上げます。