7/12 探究Ⅰ選択制講演会③「エネルギー」

この日は、本校59期卒業生でもいらっしゃる、株式会社エナーバンク代表取締役の村中健一さんにお願いし、オンライン講演をしていただきました。

お話は、村中さんの自己紹介から始まりました。子どものころから理科が好きで、高校でも、雑誌「日経サイエンス」を読みふけったり、映画「不都合な真実」を見に行ったりと、ご自身のご興味を追求されていた村中さん。とはいえ、「文武両道」の生野生らしく、勉強に行事に部活動に、と、充実した高校生活を過ごしていらっしゃったそうです。部活動は硬式テニス部で、たった2面のコートを、硬式・軟式テニスの男女、つまり4つの部活が交代で使っていた...という、現役時代のお話を聞くと、なんだか親しみがわいてきます(ちなみにテニス部の状況は今も同じです)。

そんな村中さんは、大学でも、開発したアプリがコンテストで表彰されるなど、ご自身の強みにより磨きをかけられ、卒業後は、大手通信会社に入社されました。そして、そこでさまざまな企画にかかわった後、2018年に仲間とともに「株式会社エナーバンク」を創業し、電力オークションのサービス「エネオク」を開発したそうです。

このサービス「エネオク」は、それぞれの電力需要に対してもっとも適切な電力会社を選べるものとして注目されており、村中さんは、多くの自治体と連携して、この事業をすすめていらっしゃるそうです。「この事業は、自治体だけではなく国からも注目されているんですよ」と言いながら、前環境大臣とのオンライン会談の画像を見せて下さる村中さんのお姿に、「生野の先輩」の活躍の一端を見た気がしたのか、生徒もなんだかうれしそうでした。

お話の後には、たくさんの質問も出てきて、それをもとに、お話はさらに深まります。「自然エネルギーは供給が不安定だと聞いたことがあるのですが、大丈夫なのですか」という生徒に対して、「たとえば、電力オークションでは、ある会社のエネルギーが不足気味になったら、大手の会社がそれをカバーする、という形の契約もあるので、自然エネルギーに切り替えること、=電力不足、ではありません」というやりとりや、そこから派生した「たとえば生野高校などの学校は、基本的には昼に活動するので、昼にはエネルギーが必要だが夜間はそうでもない。こういう使い方をする場合、太陽光エネルギーと相性がいいんですよ」などというお話は、生徒だけでなく、聞いている教員にとっても面白いものでした。

最後に、村中さんの現役時代から生野高校で教鞭をとっているW教諭から、お話のお礼と、「生野高校ソーラーパネル設置」への夢が語られ、講演は終了しました。

村中さん、ありがとうございました!!

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