全学年が「進路ホームルーム」を実施

 昨日6月23日(火)、3年生が4限、2年生が5限、1年生が7限に進路ホームルームを実施しました。3年生と1年生は各学年の生徒全員が岸高ホールに集まる形で、2年生はMeetを活用し各教室の黒板(スクリーン)に映し出す形で行いました。私はすべての学年に参加しました。

 今回は、4月9日(木)に実施した外部教育機関による学力調査(国語・数学・英語)の結果を示す「個人診断レポート」と、本校進路指導部が毎年独自に作成している「進路資料」に関する説明を3学年共通して行うとともに、各学年において必要と考える内容について生徒たちに伝えていました。

 まずは、4月9日に全学年が実施した学力調査についてお伝えします。本校のみならず、グローバルリーダーズハイスクール(GLHS)10校すべてが共通で実施しています。その結果については、模擬試験などでよく使われている偏差値(相対評価)ではなく、「学力到達度」として、S1からD3までの15段階(絶対評価)で示されます。なお、各段階のめやすとして、例えば、S1は東京大学・医学部医学科、S2は京都大学、S3は大阪大学・神戸大学、A1は大阪公立大学などと示されています。

 学力調査のみならず、学習状況調査もあわせて行っており、その結果については、学習に対する意識や学習時間などの学習行動を含めた「学習到達度」として、「学力到達度」と同様、S1からD3までの15段階(絶対評価)で示されます。

 1,2年生においては、この「学力到達度」を縦軸に、「学習到達度」を横軸にとった表(学力・学習バランス)が示されました。双方の段階を比べたときに、「学習到達度」のほうが低い生徒が圧倒的多数でした。特に、1年生の「学力到達度」は中学校段階の数値でありとても高いため、その傾向はより顕著です。現在「学力到達度」が高い生徒たちも、学習に対する意識や学習時間などの学習行動を高めなければ、今後、「学力到達度」を下げてしまうことになるという話しがありました。

 実際に、1年生4月(中学校の範囲)から2年生4月の結果では、高校の学習範囲となることに加えて、学習時間の減少などの要因によって、多くの生徒が「学力到達度」を下げてしまいます。1年生に対しては、これまでのこうした課題を克服するべく、1年次からの国数英の基礎定着の重要性が訴えられました。

 なお、今年度は1年生4月から2年生4月の中間地点となる8月25日(火)に、1年生はこの学力調査および学習状況調査を実施します。この8月の学力調査ではもちろん、高校の1学期の学習範囲がおもになります。1年生の皆さんには、1学期に学習した範囲をしっかりと復習したうえで、当日の学力調査に臨んでもらいたいと思います。4月の「学力到達度」を下げることなく、できれば上げることができるよう努めてもらいたいです。もちろん、それが目的ではなく、1学期の学習範囲を高いレベルで理解しておくことが大切だからです。8月の結果を楽しみにしています。

 先ほどの「学習到達度」の低さを示す資料として、学習状況調査における学習時間に基づく、成績層別学習時間の平均推移が示されました。特に、高校受験に向け学習してきた1年4月から2年4月までの1年間で、生徒の大半が学習時間を大幅に減らしてしまいます。3年4月には平日で2時間30分、休日では4時間30分を超えるまでに増えはしますが、まだまだ十分とは言えない状況です。

 ただ、今年度の結果は、2,3年生ともに前年度の数値を上回った(学習時間が増えた)と伝えられたことには、素直に嬉しく感じました。今年度は昨年度よりも通塾率が上がったということとも関連しているのだろうと思いました。

 成績層別に上位20%、20~50%、50~80%、下位20%の4つに分けた平均の学習時間については、成績上位層ほど多いというデータが示されました。このことは、しっかりと学習時間を確保できれば、成績が上がると考えることもできるかと思います。ただし、1年4月では逆の傾向が見られ、高校入試に向けて懸命に頑張っていたことが分かります。

 これらのことから、やはり学習面で成果を出すためには、学習時間を確保することが必要であると言えます。そのため、1年の担当からは、「机に向かうだけが勉強じゃない!隙間時間を活用しよう!」という言葉もありました。まずは日頃の生活において、いかに学習時間を確保するのか具体的に考え、すぐにでも実践してもらいたいです。

 他には、「学力到達度」にかかるデータとして、大阪大学・大阪公立大学を受験した生徒の段階別(S1、S2、S3、A1、A2以下)合否結果の人数が示されました。先ほど各段階のめやすを書きましたが、まさにその根拠となる結果でした。もちろん、A1以下でも大阪大学に合格した生徒はいますが、合否の人数を見ると「合格」の割合が大きく下がっています。したがって、大阪大学をめざす場合は、やはり「Sゾーン維持」を、大阪公立大学をめざす場合は「A1までに」が必要だと感じました。

 この学力調査は国数英の3教科のみであり、また基礎的な問題が中心ではありますが、上記のことからも、大学入学共通テストの結果や大学の合格率とも関連あることが分かります。また、やはり国数英3教科の基礎基本が重要であるとも言えます。そのことから、「受験のイメージ」として、2年終了までに「国数英の完成」をという図も示されました。また、「『国数英の基礎の完成』をめざし、基礎~標準レベルでの抜け・漏れをチェックしよう。特に正答率の高い問題で失点している場合は要注意である。」との話しがありました。

 他には、学習状況調査の結果について、「勉強の仕方が分からない」など、「進路実現に向けての不安や悩みがある」と答えた生徒が多いというデータが示されました。特に、3年生は今後ますます不安や焦りが出てくるかもしれません。分からないことや不安なことなどがある人は、ぜひとも教員に相談してもらいたいと思います。なお、将来のことやこれからの人生などについて悩んでいる人は、いつでも校長室に来てください。

 3年生においては、大学受験に向けて、「大学合格という高い目標に対してかける階段は着実に。そして、それぞれの段階で模試をうまく活用しよう。いきなり過去問を解こうではなく、自分が6割ぐらいできるレベルの問題集からやっていくべき。」といった話しがありました。また、全統共通テスト模試について、「現時点においてはE判定でも、C判定までの距離を確認することが大切。」という話しがありました。「現在の点数から1,000点満点換算で何点上げれば、C判定に到達するのかを確認してほしい。そして、その結果を分析して、次回の模試における目標点を設定し、次回までの学習計画を修正していこう。」といった話しもありました。進路担当の教員からの話しの後、英語・数学・国語の教員から3年の生徒たちに、様々な視点からのアドバイスがありました。

 ここからは「進路資料」についてお伝えします。この冊子には、私からの巻頭言、前年度卒業生を含めた過去3年間の進路実績、令和9年度大学入試などについて、そして合格体験記・後輩へのアドバイスなどが盛り込まれています。

 「進路資料」の巻頭言については、毎年、大きく変わるものではありませんが、今年度は「『高い志』を持って-自分がめざす将来像を描こう-」、「『第一志望の大学合格』に向けて-目標を定めて計画的に実行しよう-」、「『学習時間』を生み出す-時間を有効に活用しよう-」の3つの柱について記述しています。そのとおりだと思ってもらえるとは思いますが、生徒の皆さんには読んで終わりではなく、ぜひとも、実行に移してもらいたいです。

 目次の裏には、「岸和田高校3年間の進路指導」として、模試・進路行事・HR活動について3年間をとおしたスケジュールが示されています。また、各学年における目標を示しており、1年では「①学習習慣の確立、②英数国の基礎基本を定着させる、③自分の希望する進路を見つける」、2年では「①学習の量・質を高める、②英数国の基礎基本の質を高める、③志望校を本気でめざす」、3年では「①自走した学習を、②二次試験まで対応できる思考力を、③第一希望の進路へ粘り強く諦めない」としています。生徒の皆さんには、「大きな夢」や「高い志」をもって目標を定め、それを実現できるよう計画を立て、日々、努力を積み重ねていってもらいたいと願っています。

 そして終わりには「合格体験記・後輩へのアドバイス」が掲載されています。部活動や学校行事、課題研究などにも全力で取り組みながら、希望する大学の合格を勝ち取った多くの先輩たちからのメッセージが書かれています。一人ひとりの大学受験に対する意識や勉強方法、忙しい中も限られた時間を有効に活用した工夫など、3年生のみならず、すべての生徒の皆さんにとって参考になると思いますので、ぜひとも読んでもらいたいです。

 ここで、2年生の担当から紹介のあった大阪大学工学部に合格した先輩からの各学年の生徒たちに向けたメッセージの一部を紹介します。「1年生は、勉強の習慣をつけるのがめっちゃ大事です。部活と無理に両立をめざさなくてもいいです、是非勉強の土台をコツコツ積んでください。」、「2年生は志望校からやるべきことを逆算して、必要なことを早く始めていきましょう。受験勉強という種目にフライングで失敗はありません。」、「3年生はいよいよ正念場です。まだ正直気合入っていない子は本当に危機感を持ってください。受験は本当に厳しいです。一番大事なのは自分を信じることです。自分が選んだ道を信じて突き進んでください。」といった言葉です。これらの言葉を自分事として、しっかりと受け止めてもらいたいです。

 上記の「進路資料」を生徒たちに配付していますので、保護者の皆様にもご確認いただきますよう、お願いします。

 生徒の皆さんには先輩たちからのアドバイスも参考にしながら、日頃の生活(日単位・週単位)を改めて見直し、学習に取り組む時間をいかに生み出せばよいのか、自分でしっかりと工夫し計画を立ててもらいたいと思っています。

 すぐに行動に移さなければ、最終的に時間がたりず、目標とするゴールに辿り着かないかもしれません。やりたい事は多くあると思いますが、やるべきことである「第一志望の進路実現」を最優先にし、計画的に学習に取り組んでほしいと思います。

 

 

 

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