9月28日(水)3時間目~6時間目。理療系学科の2年生・3年生が、東淀川区内の65歳以上の方へ60分のあんま施術を行いました。
この取り組みは、30年以上前から「敬老の日」がある9月に行ってきましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が続き、今年3年ぶりに実施することができました。
久しぶりの行事で施術を受けてくださる方が集まるか不安でしたが、東淀川区社会福祉協議会の方がチラシをたくさん作ってPRしてくださり、当日たくさんの方にご参加いただけました。
中には、本校へ来るのが初めての方、あんま施術を受けるのが初めての方もいらっしゃいました。
毎日、臨床実習をしている3年生は、症状の聞き取り、所見の観察を手際よくすすめていきます。
この日、初めて校外の方へ施術をする2年生は、少し緊張気味。教員のサポートを受けながら、圧の強さに注意して施術をすすめていきます。
施術が終わり、「気持ち良かった」、「今度、治療受けに来るよ」などの言葉をいただいた生徒達からは、達成感と嬉しさでいっぱいの様子がうかがえます。
消毒と片付けを済ませた後の振り返りの時間。一人ずつ施術内容と感想を話しました。
2年生の言葉
「3年生は時間配分や患者さんへの気遣いが上手で勉強になった。」
「患者さんに坐骨神経痛について質問されてうまく答えられなかった。もっと勉強しなきゃ。」
3年生の言葉
「普段の臨床実習と違い、カルテによる事前の情報が何もなくて、コミュニケーションの取り方に少し戸惑った。」
「初めて接する症例で、施術後の変化があまりみられなかった。いろいろな症例に対応できるようになりたい。」
生徒達は、敬老治療奉仕を通してあんまの楽しさを体感し、勉強や実技における新たな目標をみつけたようです。
この体験は、日々の学習で大きな活力となることでしょう。
この度、患者さんとしてご参加いただいたみなさん、運営をサポートしてくださった東淀川区社会福祉協議会のみなさん、本当にありがとうございました。