1年生化学基礎特別授業「食塩水を見分けろ!」発表会

本校では、1年生化学基礎の授業で毎年「(mission!) 食塩水を見分けろ!」という、授業を行っております。(...なんだか楽しそうでしょ?)

 

"発見""探究""感動""自信"を具現化した授業で、内容は

「5%濃度の食塩水と飽和食塩水を見分けるために、どのような実験を行いどのようにデータを集めどのように他人に納得してもらい伝えることが出来るか」という立証する迄の一連の流れを、班別(4人一組)で1から考え、発表までを行う3時間連続の授業です。

 

まずは、各個人で方法を考えまとめる。また、何故その方法を採ると5%or飽和といえるのかまで考えておく。

次に各班で個人の意見を出し合い、最も良い方法と思われた実験方法を班毎に選択する。

それから、その実験を行うためにはどんな実験機具が必要か・何故それだけの量が必要なのかを考え、用紙にまとめる。

ここまでが、1時間。

次の時間には、実際に実験を行います。

実験段階では、ものの数秒で「終わった......。」とあっけなく違いを見分け、なんだか物足りなさそうな班も少々あったのですが、他の多くの班からは、自分たちの考えた理論が正しく結果に反映でき「ほら~」「できた~」等といった喜びの声・歓声があがり、実験を本当に楽しみ感動している様子で「活き活きしている」という言葉がぴったりきます。

 

実験にもう1時間使った後の、最後の1時間は「発表」。

本校では、様々な授業や場面で「他人の前で何かを発言する」という機会を多く設けているのですが、そこはまだ本校に入学して数ヶ月しか経っていない1年生。

発表内容は筋も理論も通り、恥ずかしくない内容に仕上がっているのですが、ついつい恥ずかしさからかうつ向き、声も小さめ。

しかし、書画カメラを通しプロジェクターから映し出される彼らの発表原稿は、「他人に分かりやすく伝えよう」という、様々な色や図、果てはイオンを擬人化して作成された原稿といった本当に良い発表原稿が多くありました。

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"発見""探究""感動""自信"

"どう違うんだ?""どうすれば違いを立証出来るんだ?""実験結果は正しかったぞ""また何か考えてやろう!"

と、この授業で思えたと感じています。

 

......「恥ずかしさ」は、なれるまで仕方ないですね(笑)

これからも、たくさん"発見""探究""感動""自信"しよ~~!!!

 

 

授業の応援にお越し下さったセンター指導主事の皆様を始め、本校他教科の先生方にも多くご支援を頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

また、校外より見学にお越し下さいました皆様にも、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

投稿者
教頭
コメント

 仮説ー実験ー発表まで自分たちで考え、その考えを伝える授業、まさにアクティブ・ラーンニグですね。このような活動が安心かつ安全にできるのも理科の先生方はもちろん、実習教員の先生のおかげです。先生方はこのような体験活動を通じて、皆さんにほんものの力をつけてほしいと願っています。しっかり学習しどこへ出ても通用する力をつけてくださいね。