日本語を学んでいる生徒たちは「よしっ」と私に声をかける際に、促音便「っ」が存在していることを知らない。授業の中で「て形(Te-Form)―連用形語尾」を導入するときに難しくもあり、おもしろいひと時である。Year6(小学6年生)の授業では扱わない。選択が始まったYear10(高校1年)あたりから本格的に学ぶ。(2000年当時の、ノーザンテリトリー、アリススプリングスでの状況です。) 外国語として日本語を学ぶ時の大きなハードル「て形」。私たちネイティブには苦もないことが外国語として学ぶ時には厄介だ。コミュニケーションのために学ぶので、生徒たちは「ます形(Masu-Form)」から学び始める)」
(学習のしやすさから考えると、「辞書形(Dictionary-Form)[終止形]」から学ぶ方が機能的であるのだが、疑問の形にするには「か」をつけると教えたときに、辞書形<ます形であることの意味が分かった。(例)飲むか?<飲みますか?→前者は何か腹立ちますよね)
「買います」「立ちます」「去ります」 って 「いちり っ て」
「死にます」「読みます」「「滅びます」 んで 「にみび ん で」
「書きます」「泳ぎます」 いて 「きいて ぎいて」
「行きます」 って 「行きます 行って」
「来ます」 きて 「来ます 来て」
「話します」 して 「して」
この「て形」は「依頼」をする際や、「状況」を伝える際に必須の表現であるにもかかわらず、原則「て」をつければいいものの他に、上記のような特別に覚えなければならないものがあるので、外国語として日本語を学ぶ人たちにとっては大変な労力を要します。上記の活用は、必要なものを取り出して歌にして覚えるように日本語教師のみなさんはご指導されています。
懸命に活用を覚えてから練習です。そこにはありとあらゆる困難が待ち受けています。機会を改めて、続きをご紹介したいと思います。