10月10日(火) 今日は茨木高校の後期始業式です。 囲碁将棋、美術、硬式テニス、ソフトボール、陸上、水泳の部活動員が、地区や都道府県、地域大会や、全国大会で躍進した報告がありました。みんなが見えないところで懸命にやってきたことが多くの人の知るところとなるこの機会がたまらなく好きです。そして、同時に子供を抱っこしたり、大切な人と過ごすことができる貴重な休日の時間を生徒のみなさんのそばで過ごすために費やしてくださった先生方に心から感謝をする瞬間です。丁寧に紹介してくれた市田先生ありがとうございます。表彰後、学びの報告会がありました。地域医療体験とトビタテJAPANの体験を披露してくれました。残念ながら、ご挨拶をした後、出張しなければならなかったので、拝聴できませんでした。近況ブログで見られることを楽しみにしています。
以下始業式でのあいさつです。
おはようございます。 それではいつものように聴衆・聞き手に委ねたスピーチをします。まず3つクイズを出しますね。それぞれのクイズの答えを尋ねているわけではありません。
では行きますよ。
妙見夜行登山では「何歩」歩くでしょう。 次は、茨木高校での図書室での貸し出し数は一人平均「何冊」でしょう。 最後は,このスピーチで私は「何問」質問するでしょう。
どれも今すぐ答えは見つかりませんね。
では、ここからが本当のクイズです。「何歩」「何冊」「何問」の3つの言葉の中で一つだけ仲間はずれがいます。さあ、どれでしょう。声に出してみてください。書いてみてください。漢字、ひらがな、カタカナ等々...。正解はローマ字表記にしたときに「ん」が「N」になる「何冊」です。「何歩」も「何問」も「M」。次の音のために唇をしっかり閉じて、準備をしなければなりません。破裂音の「ぱぴぷぺぽ」「ばびぶべぼ」は音を出すのに負担がかかるんですね。
次の質問です。簡単な問題です、英語で、過去、現在、未来と言ってみてください。過去[Past]、現在[Present]、未来[Future] 歩いてきた道「Past」も、まさに今向かい合っている「Present」も平たんな道ではなくあちらこちらでぶつかりながら、また色んな事と戦いながら「今」を過ごしています。破裂音のPが共通文字です。
次の質問です。またまた簡単な英単語の問題です。飛ぶーFly (水が)流れるーFlow(葉が)落ちるーFall 失敗するーFail 誤ったーFalse 偽物―Fake Fの文字が持つ一つの側面、実体がなく、ふわふわ、ひらひら、そよそよと一定のところでとどまらない感じが受け止められますか。
破裂音が続くP―Pの後にやってくるのは、漂う、さすらう、たゆたうFの世界です。どうたゆたって行けばいいのでしょうか。
今もみんな気づいていると思いますが、なかなかの聞き苦しい声ですよね。毎朝、起きたときに声が出なくなる恐怖が襲ってくるんですね。それで、いつも生徒に送る最後の一言を選ぶとしたらみんなに「何を」言うだろうと考えるんです。ブログを読んだことがある人や進路資料の「はじめに」を読んだ人には繰り返しになりますが聞いてくださいね。
「想いを叶えた人には共通点が3つある」
1.授業(毎日取り組む課題)を大切にする。 2.なりたいもの、やりたいことがある。 そして今日絶対伝えたいと思ったのは 3.自分が無くてはならない存在だということに気づく。(この世界のいつかどこかで自分を待っている人がいる。)です。もう少し言葉を添えます。この地球上の、もしかしたらこれからは宇宙のどこかで、ここにいる皆さん一人ひとりを必要とする、みんなじゃないとだめな「ヒト」「コト」「モノ」が待っているんだということに気づいてほしい。
また、そのことを信じてほしい。向き合っている現在が厳しいなら、未来に思いを馳せて、いつか出会うヒト、コト、モノのために全力を尽くしてみようと思って欲しい。いつも誰かと話をするときに、目の前にいるこの人が待っていてくれたから今まで頑張ってこれたんだなあと思う瞬間があります。そして今、話しているまさにこの瞬間がそうであってほしいとも願っています。
1年生、半年が終わりました。あちらこちらで精力的にいろんなことにチャレンジしていると聞いています。フレッシュさを失わずどんどん前向いて進んで行ってください。 2年生、分水嶺です。人生の起点となるような、ヒト、コト、モノとの出会いを大切にしてください。3年生、向き合うことは大変なこと。大変は大きく変わるチャンス。あなたたち一人ひとりを待っている人がいます。今の自分と向き合って、これから出会う人を幸せにする。そのためにまず自分が幸せになるために力を尽くしてください。
先生方、茨高生が後期も自分と向き合って前へ進んで行きます。どうぞ側で寄り添って、見守って、お声がけください。
ここにいるすべての方々!いつも一緒に前へ進んでくれてありがとうございます。
以上で後期始業式のあいさつとします。