同日8月21日(木)美しい景色を愛でた後、職員室の前で懐かしい姿を発見する。懐かしいと呼ぶにはまだ早い76期生が笑顔で会釈をしてくれた。在学中には大いに個性を発揮し、部活動、地域連携、研究活動に精力的に取り組んでいた。顕著な研究の成果は多くの人の心の中にあると容易に想像できるが、私が直接触れ合う中で大きく記憶に残っていることが2つある。卒業式を終えた後、75期生とともに、校長室を訪れ、もっと尖るべきだと話をしに来てくれたこと。そして茨木市長とのタウンミーティングで、公園に壁を作ってくださいと要望を出したことだった。
https://www.osaka-c.ed.jp/blog/ibaraki/principal/2022/08/09-216851.html
「これだ」あるいは「ここだ」と思ったときに突破していく力が秀逸だ。この日は日本哺乳類学会で発表する後輩(まだこれについて書けていません。夏が終わらない。)に力を添えるために訪れていた。大学生活が忙しい中でも高校時代のさらに忙しい生活を思い出せば得られる何かのために力を尽くすことは厭うどころか楽しく感じるという言葉を届けてくれた。卒業生が与えてくれる示唆はいつも果てしなく大きく、勇気と力を携えている。
8月10日に前前任校の卒業生たち(卒業後10年)の同窓会に出席した。3年間英語を教えたものの担任どころか学年にも所属していなかったので招いてもらったことに多少、戸惑いながら会場に入った。幹事挨拶、乾杯の後、陸上部のメンバーや現在教員として働いている複数の人たちと言葉を交わした。懐かしさに身を任せて話をしていると、多くの生徒が列をなして待ってくれていることに気づいた。彼(女)らが在学時、GLHSの係として国際交流、英語教育に携わっていた。10校の海外研修はアメリカ東海岸、ハーバード、MITでの研修に参加した生徒、学校独自プランでのイギリスケンブリッジ大学での研修、ケンブリッジ大学の教授とスカイプで週に2~3回言葉を交わす企画、アメリカの東西の大学から日本へ訪れた学生をホームステイで受け入れるプログラム、TOEFL iBTの受験、そして特筆に値するのは希望した生徒をほぼ連れていくことができる南カリフォルニアへの研修を実施したことだ。NASAJETを訪れ、カルテックで東大から大学院へと進んだ院生の話を伺い、UCLAでの留学生とのキャンパスツアー、南カリフォルニア大学でのESLの授業(ここでの講義をしてくださった人の友人にあたる人が前前任校の同僚という奇縁にも恵まれた)、そして最後はラグナビーチ高校でのホームステイという質も量も満喫できるプログラムだった。提供したほぼすべてのプログラムに参加した生徒からすべてをやり切ったことが志望校への合格につながったという報告やNASAのプログラムで意を強くし、現在、宇宙工学の博士課程に進み、学会での発表の準備中であるという報告、航空管制官として国際空港で日々英語まみれであること、化粧品の開発に携わり海外の様々な国々の人たちとやり取りをしているという話、また、エネルギー関連の仕事でニューヨークに5年間滞在することになった生徒、念願の医師となり研修で参加できないといったような伝言を届けてくれる生徒もいた。合同発表会での課題研究発表のため長期間にわたって何度も話をした生徒からは0から始めたことが議論を重ね、意見の違いを乗り越えて少しずつ形になっていく過程を経験できたことが現在の仕事で役に立っているということをまさしく満面の笑みで話してくれた。
司会からお開きの案内があった時に初めて2時間が経過したということに気づいた。飲まず、食わずのパーティーは初めてだった。お腹は多少すいていたが、胸は幸せでいっぱいだった。卒業生のみなさん(学校の如何は問わず)は自身の話をしているだけだと思っているかもしれないが、与えられる勇気と力はやはり計り知れない。(列に加わらず、そっと、ずっと周りにいて待ってくれていた生徒たちのやさしさに胸打たれた。最後に話せてよかった。)
在学中に懸命に取り組んだこと、それは必ず、一生の自分を支えてれる経験。上記の卒業生とも仮にその当時に戻ってもう一度やりなおすとするなら、それは大変な困難を伴うと告げるに違いない。でも、そこで向き合ったことが背中を押す何かとなると告げてくれたから、今、すぐそばにいる生徒たちに寄り添って、声をかけ、言葉を交わし、心を通わせたい、そう改めて思わせてくれる時間だった。
8月31日、日曜日には11年前にアメリカ東海岸への研修に参加したGLHS高校の卒業生たちと話す機会をもらった。あっという間の時間になるだろう。また、力をもらう。