平成29年12月1日(金)に、桂福点さんが母校に帰ってきました!
なんと全盲の噺家の桂福点さんは、大阪北視覚支援学校(元大阪市立盲学校)の卒業生なんです。
つまり大先輩なんです。
この日は、福点さんの協力により、落語や音楽、人権講演会と盛りだくさんの一日となりました。
2限目に、小学部と中学部を対象に「落語体験」をしていただきました。
各部の代表が羽織を着て、高座に座って「なぞかけ」を発表しました。
それぞれ名前を決め、「〇〇亭〇〇でございます。」と元気に名乗って、
自分で考えた「なぞかけ」や「だじゃれ」を発表しました。
そして、福点さんに「なかなか筋がいいですな」と褒めていただいたり、
楽しい時間となりました。
みんな高座に座れば「落語家」です。
「アルミ缶の上にあるミカン!」
「家がないなんて、みんなに言えない!」などよく考えられたものばかりでした。
3限目は、新聞紙や手拍手や打楽器などたくさんの楽器を使っての音楽療法「箱庭」と
いうものを体験させていただきました。
リズムや音色を組み合わせて、大雨から雷がなり、最後には虹がでるという情景に
オリジナルの音をみんなでつけました。
とても新鮮な体験でした。
そして午後からは、PTAと近盲副校長・教頭会の共催で「人権講演会」を実施しました。
「落ちない噺」という福点さんの落語です。
内容は、電車が好きだった友達が、ホーム転落事故この世を去ってしまったことがきっかけに
視覚障がい者として社会に訴え、安心して障がいのある方が生活できるようにという思いが込められていました。
映像を使ったりの演出もあり、児童生徒のためにわかりやすい話し方、スピードで落語をしていただきました。
最後は、近畿地区の各盲学校の副校長・教頭先生方との座談会です。
ここでは、今後の視覚支援学校・盲学校に期待することや社会に出る前に身につけておくべき力など
自身の感じておられることを率直に話していただきました。
本当に福点さんの一言一言に感銘をうけ、同時に視覚障がい教育を啓発していかなくてはと再認識しました。
本当に、偉大な先輩、桂福点さん「ありがとうございました。」 (太田教頭)