9月28日「来年に向けて」 

選手権大会が終わり、新チームが始まった。これまで一緒に戦ってきた76期の先輩方が抜け、僕たち77期が最高学年となる。先月の選手権大会は僕の心の変化の大きなきっかけとなった。


僕は選手権大会前の夏休み、精神的に辛い期間を過ごした。何をやってもAチームに上がれず、自暴自棄になり、諦めようとするたび、ギリギリでモチベーションを保とうとしていた。その時は、現状が受け入れられず、周りのせいにし、言い訳ばかり考えていた。自分に矢印を向ける、というのは簡単に聞こえるが、本当に難しいことだった。


9月3日、汎愛高校に敗れ、選手権大会は終わった。試合が終わると、わけも分からず感情が溢れ出した。インターハイまでのこと、キーパーになったこと、三年生のこと、夏休みのこと、色々な出来事が思い出されて涙が止まらなかった。何より、この舞台に立てなかったことが一番悔しかった。最後の一週間でサポートメンバーに入れたのに、最初から頑張っていれば・・・・・・。


それから、僕の思いは「あの思いは二度としたくない」この一つだけになった。


今の僕は課題も多い。だが、過ごす時間が今までになく濃くなっているように思う。今、実感しているのは何かを積み重ねるのはとても難しいということ。それはフィジカル的なものでもあり、思考でもある。ただ、選手権大会のピッチに立つには、僕はまだまだ成長しなければならない。「常に自分に矢印を向けること」前キャプテンによく言われた、この言葉だけは忘れることなく、自分の成長にこだわりたい。そして、いつかは同じポジションだったあの偉大な先輩に少しでも近づけるように、明日からの日々を目標に繋げていきたい。

2年プレーヤー Y


掲載:顧問浅田