2024年9月アーカイブ

選手権に向けて⑫

今からおよそ1年前、僕はこのサッカー部のキャプテンになった。 サッカーは大好きだったから、このサッカー部で試合に関わることはこれ以上ない喜びであったが、正直自分がキャプテンになるとは想像していなかった。 それだけに喜びや楽しみな気持ちよりも不安な気持ちが大きかった。上手くやれるだろうか。そんな気持ちを抱えたまま僕のキャプテンとしての日々が始まった。 周りの人の目を気にしてしまう。これは僕にとって一...

選手権に向けて⑪「思い」

畷高サッカー部に入部して2年半がたつ。 初めはこのチームが嫌いだった。 サッカーよりサッカー以外のことを頑張って、技術がある人が試合に出れず、掃除や挨拶運動ばかりしている人が試合に出る。そのくせ強豪校を倒すことを目標にして練習ではひたすら叫んでいる。 もちろん先輩方は良い人ばかりで大好きだったし、サッカーが好きだったから楽しんでいたのだが、他の高校でサッカーをする友達がたくさん試合に出て活躍してい...

選手権に向けて⑩「締めくくり」

中途半端。 今までの自分を一言で表すならそんな感じだと思う。 サッカーを始めたのは小4の頃だった。友達といて楽しいからという理由でサッカーを始めた自分には身体的、技術的に秀でたところはなく、上手くいかない日は調子のせいにして毎日やり過ごしていた。 そんなだったから上手い子達とは一線を引いてどこか敵わない、追いつけない存在だと諦めていた。 何度か辞めようと思ったこともあったが、友達と離れたくないと惰...

選手権に向けて⑨

この一年、自分の中で何度も反芻してきた言葉がある。 「自分を疑う」ということ。 僕らの一つ上、76期の先輩に自分が常々言われてきたものだった。 一年前、ほとんど試合に関われない中で、僕は自分が評価されないことを周りの環境のせいにしていた。どうせキャプテンはBの練習なんて見に来ないから。自分をAに上げる気はないから。練習のレベルが低いから。 何とか自分に言い訳をして自分の弱さに目を向けることを避けて...

選手権に向けて⑧

僕の高校サッカーはゼロから始まった。 もともと、周りに対して何か行動を起こすことにビビっていたし、FWも高校になってから始めた。 自信も経験もない。ただ強豪に勝ちたいという一心で今日までやってきた。 正直いって何度も挫けたし、なんどもやめようと思った。 でも、そんなときに周りをみるとそこには努力を続ける仲間がいた。 うまくいかなかったり、しんどかったりすることばかりでもたくさん悩んで前に進み続けて...

選手権に向けて⑦

私はサッカーが好きだからという理由で何となく仮入部に行き、先輩方の練習姿に魅了されてサッカー部に入部した。 最初は中学校でサッカーをしていたこともあり、素晴らしい雰囲気の中でプレーをするみんなが楽しそうで羨ましかった。 私は、勝手に高校ではサッカーをすることはできないと思い込んでいた。しかし、女子プレイヤーの後輩が入部してきてくれ、先生の協力を得て、合同チームで高校2年の冬からもう一度サッカーを始...

選手権に向けて⑥

約2年半前、自分はこの畷高サッカー部に入るかとても迷っていた。 仮入部でこのサッカー部に来た時、その声の多さや熱量、本気度についていけるか不安だったのだ。 いや、ついていけるかというよりも、なんでこんなにも本気なんだろうと少し冷めた目で見ていたのだと思う。 けれど結局、小学校から続けてきたサッカーを辞めるのもやっぱりもったいなくて、入部を決めた。 自分はこれまでの人生で、何かを本気で頑張るというこ...

選手権に向けて⑤「確信」

私のサッカー人生の中で、今が1番サッカーが楽しい。 今まで、小中学校とサッカーを続けてきたが、今のチームで、この仲間とプレーすることがこれまでで1番楽しいと感じる。 この畷高サッカー部はメンバー選考や、トレーニングの作成など、特殊なところがさまざまある。 その中でもとりわけ特殊なのが、サッカー内だけでなく、サッカー外の活動もメンバー選考に関わるという面だ。 つまり、サッカーが上手くても、学校生活や...

選手権に向けて④

もうすぐ、僕たち77期にとって最後の大会である選手権がはじまる。 僕はこの2年半たくさんの人に支えられてサッカーを続けてきた。 親や先生方、OBの方々にはもちろん支えてもらってきたが、僕の中で1番大きな支えになっていたのは同期のみんなだと思う。 ありがたいことに僕は1年生の冬頃には試合に出してもらえるようになってきていた。 試合であまり上手くいかなかったことも多くあった。 けれど、周りにはベンチに...

選手権に向けて③

今まで、僕は行動する前に結果を決めつけていた。 最初、僕はこの畷高サッカー部に入った時も所詮は公立高校の部活で、強豪校には敵わないと考えていた。 僕達と強豪校ではサッカーに対してかけている時間も才能も全く違うと思っていたからだ。 だから皆が打倒強豪校を掲げていてもあまり実感を持つことが出来なかった。 そう考えていたからか、周りの皆が本気でこの部活に対して向き合っているのに、僕にはそれが出来なかった...

選手権に向けて②

この部活が好き、そう心から思えるほど自分はこの部活動に熱量を持って取り組めているかと言われるとそうではなかった。 班活動は嫌いだしそもそも掃除などのサッカー外活動が大嫌いだった。 そこそこにサッカーをして楽しめたらそれでいい、そうずっと思っていたし、3年生になっても思ってしまっていた。 自分はやる気の波が激しいのは自覚していて、やる気のあるときはやらなかった自分を振り返って後悔し、やる気のない時は...

選手権に向けて①「感謝」

選手権までいよいよ残り2週間を切った中で周りのみんなとは少し違った部活動の時間を過ごした自分からみんなに伝えたいことがある。 1つ目は、自分次第でいつでも変われると言うこと。 1年生では試合に関わることがなく、2年生では一度部活動から離れた。 2年の秋に部活動に戻ってきたが、戻ってきてすぐは自分の体が全く動かなくて現実を思い知らされ、結局インターハイとu-18の前期では、ベンチには入っていたが全く...

8月15日 交野戦 練習試合 「危機感」

交野高校の皆さん、対戦ありがとうございました。 夏休みも終盤になり、選手権が近づいてきていることを実感している。 正直このまま選手権を迎えて、勝ったとしても負けたとしても何かが残るとは思えない。 私は一年の頃から試合に出させていただくことが多く、選手権も二度経験してきた。 一度目は75期さんの時。二度目は76期さんの時。どちらの大会でも先輩たちの大会に対する思いや勝利への欲は凄まじく、素直にかっこ...

7月21日 富田林戦 「応援されるチーム」

今日の試合はサッカー外の部分で反省すべき点が多くあった。 先生から指摘したいただいた所だけでも整地やゴミの管理など当たり前のことが出来ていなかった。 きっと自分たちが気を配りきれていないだけで、他にも多くの直さなければいけない所があったと思う。 きっとその細かな雑さというのはサッカーの試合にも関わってくる。 誰かがやってくれるだろう、誰かが教えてくれるだろうというどこかで人任せにしまう態度が試合中...

7月20日 枚岡樟風・八尾北戦 練習試合 「選手権に向けて」

枚岡樟風高校と八尾北高校の方々、ありがとうございました。 今日から夏休みが始まった。 夏休みは選手権に向けての成長する最大のチャンスである。 だが、どのように過ごすかというのは自分次第であり、自分が成長できるかはそれによって決まる。 だからこそ僕はこのチャンスを無駄にせず行動して成長していきたい。 また、チームが成長するためには個人の一人一人が成長して、まわりを巻き込んでいくことで成長していくと思...

7月14日 枚方FC B戦 U-18 「意識の共有」

u18 vs 枚方FC B 2-2 引き分け  枚方FCの皆さん対戦ありがとうございました。 3部リーグ残留に向けて落とせない試合が続く中、今回の試合は自分たちの詰めの甘さが出てしまった試合だった。 先制点を得た試合で今回のように追いつかれてしまった試合はこれまでにもあった。その度に一点の重みというのを学んできたはずだがまたもやその形となってしまった。 1つのプレーが終わった後に全体で落ち着いて、...

「先を見据えて」 6月15日(土)U-18·3部リーグ 第7節

大阪偕星B戦 1-0勝 対戦していただいた大阪偕星学園高校さん、試合会場の設営をしていただいた三島高校さん、ありがとうございました。 今節はU-18·3部リーグ前期の最終戦だった。 難しい試合を想定していた中で、勝ち点3を獲得できたことはとても大きい。 ただ自分たちが当初前期リーグの目標にしていた勝ち点は8以上。 結果は勝ち点6。目標には残念ながら届かなかった。 原因はいくつかあるが、その...

「継続」6月11日(火) 北野高校戦 練習試合

北野高校の皆さん、対戦ありがとうございました。 今日は畷高祭明けの、2日目の練習試合だった。 この2日間で感じたことは、全員の運動量がとても落ちてしまっていること。 畷高祭は1年で1番大きなイベントで、各学年忙しい期間になったと思う。 しかし、練習試合があることはわかっていたし、何人がそのことを考えて体を作っていたのだろうか。 自主練に参加が出来なくても、家で少しでも時間を作って走ってみた...

「目標 」 6月10日 (月) 天王寺戦 練習試合

対戦していただいた天王寺高校さん、ありがとうごさいました。 今日は文化祭が終わって最初の活動だった。 本当は3年生という立場というのもあるので「みんなをどうやってまとめていくか」 ということを考えるべきだったのではないか と後からは思うが正直活動が始まる前まで「自分の中には体が動くかどうかとかいいプレーができるかどうか」 という単純な考えしかなかった。 実際始まってからも自分は何も考えれていなかっ...

「伝える」6月2日(日)

U-18·3部リーグ 第6節 関大北陽B戦 1-2 敗 関西大学北陽高校の皆さん本日は対戦ありがとうございました。 今日の試合では先制点を取ることができチームとしても勢いがついたが勝ちきれなかった。 それは、やはり技術やフィジカル、戦術理解の質がまだまだ足りなかったからである。 では、それらの質をどうやって上げていくか? 僕は日々の練習や取り組みの質を上げていくしかないと思う。 これは3部リーグ...

「勝ち切るために」 5月26日(日)

U-18·3部リーグ 第5節 槻の木戦 0-2 敗 対戦していただいた槻の木高校さん、ありがとうごさいました。 勝てなかった。 ここ最近の試合では自分たちのやりたいことを出来てはいるが最後の最後で負けてしまうことが多い。 これは普段の自分たちに詰めの甘さがあるのでは無いかと思う。 例えば練習では、最初の練習と最後のランではある程度声を出せる人が多いが、その間の練習では疲れもあって声を出している人...

「底上げ」 5月11日(土)

U-18·3部リーグ 第4節 汎愛戦 0-2 敗 汎愛高校のみなさん本日は、対戦ありがとうございました。 今回の試合では、自分たちのペースで試合を運ぶことができた。 しかし、攻撃の部分で、あと少し押し切れない状況が続き、得点に繋げることができなかった。 最近は、U-18の3部リーグという高いレベルで戦っている。 試合を重ねるごとに確実に成長していると思う。 しかし、まだ勝ちきることができないとい...

5月5日 練習試合 夕陽丘戦「3年生」

対戦してくださった夕陽丘高校のみなさん、ありがとうございました。 インターハイで負けてしまい、1週間後にu18の再開を見据えた今日の試合、相手も同じ3部のチームでチームとしても、個人としても大きな意味をもつ試合だった。 しかし前半はやりたいことが出来ていたのに後半ミスから失点してしまったあと、そこから立て続けに2点失い、負けてしまった。 また、試合中もそれ以外でもたくさんの課題が出た1日でもあった...

5月3日 練習試合 大正白陵戦「チームになる」

大正白稜高校のみなさん、ありがとうございました。 インターハイが終わり、一年生が本格的に活動に参加し始めた新体制の中で初めての試合だった。 そしてこれからのチームを考えるいい機会となった。 この試合を通して、僕がこのチームを造っていく上でできることは「サッカーの楽しさ」を伝えることだと思った。 理由は僕はサッカーを楽しむことに関しては誰よりも上である自信があり、だからこそサッカーの楽しさを伝...

4/28 練習試合 豊中戦「再出発」

豊中高校のみなさん、対戦していただきありがとうございました。 インターハイが終わって初めての試合となり、僕たちは新しいチームとしてこの試合を迎えた。 豊中高校とは公立高校大会で2戦しており、どちらも負けてしまっている中、4ヶ月で自分たちがどこまで成長してその差を埋められているのかがわかりやすい試合だったと思う。 しかし内容としては差が埋められていたとは決して言えないもので、実力で負けている相手に何...

4月21日 「強さ」 インターハイ2回戦 大阪戦

対戦してくださった大阪高校の皆さん、会場提供してくださった東淀川高校の皆さん、ありがとうございました。 ついにインターハイが始まり、チームとして勝ちを強く意識した中で迎えた一戦だった。 試合については、インターハイという独特な雰囲気のあるゲームの中で勇気を持って戦えず、自分たちの良さを出せないまま失点し、その後は焦る気持ちばかりが募っていき、今何をするべきなのか、勝つために何が必要なのか、チー...