この一年、自分の中で何度も反芻してきた言葉がある。
「自分を疑う」ということ。
僕らの一つ上、76期の先輩に自分が常々言われてきたものだった。
一年前、ほとんど試合に関われない中で、僕は自分が評価されないことを周りの環境のせいにしていた。どうせキャプテンはBの練習なんて見に来ないから。自分をAに上げる気はないから。練習のレベルが低いから。
何とか自分に言い訳をして自分の弱さに目を向けることを避けていた。
自分がメンバーに入らないのは仕方ないことだと思いたかった。
もちろんそんなはずはなく、キャプテンを始め先輩方はずっと見ていてくれたし、応援してくれていた。
気づいたのは選手権が終わった直後だった。
本当に情けなく、申し訳なかった。来年は必ずこの舞台に立つと決めた。
新チームになり少しずつ試合に出れるようになったが、全てが上手く行った訳ではなかった。
周りは皆今までも試合に出てきた人ばかり。負い目を感じたし、実際何もできていなかった。
チームに何ももたらせない自分が試合に出て良いのかとも思った。
公立校大会では満足に出場できず、インターハイでは情けないプレーで何一つ貢献できなかった。
それでも今までのように折れずにやってこれたのは「自分を疑う」ことをやめずに居れたからだと思っている。
何か上手く行かないことがあっても、自分に何か問題はないか、もっとできることはないか、考えることで次に向かうことができた。
僕たちは一週間後に選手権を控えている。
これは僕たち77期の選手権であるが、77期だけのものではない。
何と言っても自分の原動力は去年見た76期の最後の試合の景色だった。
自分たちが一生懸命戦うのと同時に、後輩が来年ここに立ちたいと思うような試合を見せなければならない。
特に秀でた武器もない僕にできることはただ全力で戦うこと。
ここまで支えて下さった先生方、OB・OGの方々、そして仲間に感謝し、三年分の想いをぶつけます。
ご声援よろしくお願いします。
3年プレーヤーY
掲載顧問浅田