『次へ』

選手権2回戦 vs岸和田 0-4負け
 
 岸和田高校の皆さん、準備、運営していただいた皆さんありがとうございました。

 試合終了のホイッスルと同時に全身の力が抜けていった。そう、僕らは敗れたのだ。完敗だった。

 試合内容としては僕らのペースに試合を進めることができず相手に押し込まれる展開が続き、その中でセットプレーから失点し、その後もチャンスこそはあったものの得点することはできなかった。個々人のプレーとして特段悪かったわけではなかったし、春のインターハイ後から成長した部分も発揮できた部分もあった。チームの雰囲気やコンディションも良かった。それでもあと一歩。いや、二歩、三歩と足りなかった。

 どうすれば勝つことができたのだろう。考えるときりが無い。あの時期から気付いて取り組んでいれば...。悔しい気持ちでいっぱいであるしまだまだこのサッカー部でやりたいことはたくさんあった。そんな今だからこそ伝えたいことがある。

それは「目指すべき場所を本気で目指せ」ということだ。

 目指すべき場所があるから全力になれる。目指すべき場所があるから今自分に必要なことがわかる。ありきたりなことかもしれないが、僕らはこれができていなかったのかもしれない。夏休み前からはチームとしての方向が選手権で打倒強豪私立という目標に向いていたとは思う。だがそれまでを振り返った時にチーム全員がその目標に本気になれていたかというとそうは思わない。目標を共有し、全員が理解できていたとしても本気でなければそれは目標とは言えない。単なるスローガンや合言葉でしかない。全員が本気になるというのは簡単なようで難しい。だが、それを難しいと考えるチームに目標を達成できるとは思わない。79期、80期のチームが何を目指すかはともあれ、ポテンシャルや可能性は十分にある。それを活かすか潰すかは彼ら自身にかかっている。

 僕らが成し遂げられなかった目標を来年のこの舞台で成し遂げてくれることを心から楽しみにしているよ。

 最後に、これまで支えてくださったOB、OGの皆さん、先生方、保護者の皆様。本日もたくさんの応援ありがとうございました。不甲斐ない結果で終わってしまいましたが皆さんの御声援が力になりました。78期はここで引退となりますが、これからも畷高サッカー部をよろしくお願いします。

3年プレイヤーK

掲載:顧問佐藤