選手権ブログ⑭

『雪辱』

78期がチームの主体となってからの1年間、僕たちは何も残せていない。公立高校大会では登美丘に、インターハイでは大商学園に敗北して、終わってしまった。U-18やその他の練習試合を振り返ってみても先輩方の代に比べて僕たちの勝率が低いのは確かだと思う。公立高校大会やインターハイなどの大舞台では、「あと少し」「もう一歩」というもどかしい結果に終わっている。僕はその度に悔しい思いをしてきたし、成長の実感は愚か、少しずつ失っているような感じさえした。

ただ最近は少しずつこれまでの敗北が全て、この選手権の舞台での勝利に繋がっているのではないかと思えてきた。周りの雰囲気が徐々に選手権に近づいていって練習の質や声も上がってきた。だからこそ、このサッカー部が今まで積み上げてきたことを、僕たちが経験してきた数々の失敗や悔しい気持ちをこの選手権でぶつけたい、そういう気持ちが湧いてきた。

78期のみんなは約2年前、76、77期がインターハイで見せてくれた大舞台をもう一度思い出して欲しい。あの舞台への憧れをみんなは少なからず抱いていると思う。僕も同じ気持ちであの舞台にもう一度、今度は選手として、あの舞台に立ちたい。

ここで僕はひとつ提案をしたい。4日後の岸和田戦、ここを僕たちの「集大成」とはしたくない。僕たちの成し遂げたい目標は「打倒強豪」。僕たちが本当に勝ちたいのは、清風であるべきだ。そのためにも僕は、たとえ岸和田や帝塚山との試合でも成長を続けてみせる。

これまでの敗北は無駄じゃない、僕たちの努力は無駄じゃないと胸を張って戦い切れるような選手権にしよう。

3年プレイヤーO

掲載:顧問佐藤