選手権に向けて⑤「確信」

私のサッカー人生の中で、今が1番サッカーが楽しい。


今まで、小中学校とサッカーを続けてきたが、今のチームで、この仲間とプレーすることがこれまでで1番楽しいと感じる。


この畷高サッカー部はメンバー選考や、トレーニングの作成など、特殊なところがさまざまある。


その中でもとりわけ特殊なのが、サッカー内だけでなく、サッカー外の活動もメンバー選考に関わるという面だ。


つまり、サッカーが上手くても、学校生活やプレー外の姿勢を怠っていては、試合で闘えないということ。


しかし、言い換えるとサッカー内が多少不足していても、それ以上にサッカー外を取り組むことで試合に出ることができるということだ。


当初の私は、そんなもの関係なく、上手い人が出れば良いと思っていた。


勝つためにはサッカーが上手いことが正義だと、サッカー外とサッカー内、そこに相関関係はないとそう思い、くすぶっていた時期もあった。


だが、この3年間を通して、たくさんの先輩方や同学年を見てきて、今ではそうは思わない。


サッカー内外、3年間チームで1番努力してきたキャプテンが、誰よりも最後までボールに食らいつき、闘っている姿を目の当たりにしているからだ。


そしてもちろん、そのキャプテンを筆頭にこれまで努力してきたメンバーが、最後の選手権で闘うことができるからだ。


今のチームにはそんなメンバーがたくさんいる。


各々、辛い時期を経てそれでもなお進んできたメンバーだ。


このメンバーとプレーできている今が、最高に楽しい。


これまでで1番のチームだ。


そんなチームの一員に私もなりたい。


このメンバーで勝ちに行きたい。


そう思って、この選手権に懸けてきた。


この3年間でたくさんの人に出会い、色んなことを学び、支えてもらった。


その全てに感謝したい。


たくさんの人の想いを背負って闘う。


3年間の集大成、これまでで1番の試合をしよう。


このチームならできる、そう確信している。


3年プレーヤーS


掲載顧問浅田