U18vs大阪偕星B 1−0勝ち 大阪偕星高校の皆さん、試合運営に関わってくださった皆さん、ありがとうございました。
中国の古い言葉に「百尺竿頭、進一歩」というものがある。百尺竿頭は仏向上事の境界を意味する。これを元にこの言葉は、百尺もの長さの竿の頂点が悟りの境界ならばそこに至る過程は百尺という長さである。ということを表す。つまり、百尺の努力をしてそこに居座り、悟りの境界にいる者は真に悟りを開いた者ではなく、真の悟りを開く者はそこからさらに一歩前進して身を投げ出して自己を実現させている。ということである。
このことは今の自分たちにも通ずるところがあると思う。77期の代からU18の3部リーグでの挑戦が始まり、初めは全く歯が立たず苦しい思いもたくさんした。その中でも一節一節着実に成長し、徐々に点差も縮まり、自分たちのしたいことが少しずつできるようになり、新チームに変わった今にもそれを受け継ぎ、今回の勝利を得た。
そのことで一つの目標であった3部リーグに残留ということを成し遂げられた。しかし、自分たちが最後に目指すべき場所は選手権の舞台で強豪私立を倒すことであり、今はまだ通過点でしかない。ここで満足するのではなく、大切なのは3部リーグで何をするのか。どう闘うのかである。
また、新チームとなって数週間の自分たちにはまだ百尺もの努力を積み重ねられていない。今回の試合では技術的な弱さだけでなく内面的な弱さも見られた。
今後、百尺以上の努力を重ねるためには勝ちにこだわる姿勢というのが大切になってくると感じる。新チームとなってから1人ひとりの意識であったり行動が大きく変わった選手も少なくない。その選手たちの気持ちの根幹にあるのはやはり"勝ちたい"という気持ちである。チーム全体が勝ちにこだわる姿勢を持ち続けられれば苦しいこともチームとして乗り越えられ、必ず強くなれる。打倒強豪私立も届かないものではなくなる。いや、届かせてみせる。
2年プレーヤー K
掲載:顧問浅田