10月29日 「気持ちの強さ」

 天王寺高校のみなさん、練習試合ありがとうございました。

 今回の練習試合は、今のチームの弱い部分が完全に露呈した試合だと思う。

 試合前に、キャプテンや先生から、「練習試合だから、失敗してもいいからたくさんチャレンジしていこう。」という話があった。
 
 この言葉は、練習試合は公式戦などではできないようなことを試すことのできる場で、自分の成長のために思い切ってチャレンジした結果で失点するのは仕方ないという意味だと思う。決して、練習試合だから失点しても何も問題はないという意味ではない。

 しかし、このような意味に解釈して逃げている人がたくさんいたように思われた。実際に何かを考えてチャレンジしているようには見えないのに、自分がミスや失点をしても、チャレンジしたからという言い訳をしているように見えた。

 少し考えればわかるようなことを、全く考えずに、自分の楽な方に解釈する。メンタルというか気持ちが弱すぎると思う。Aの試合でも、Bの試合でもそのような部分は見られた。自分のしたいことだけして、失点しても人のせい。チームを代表して試合に出ているという自覚が足りない。試合終わりの先生の話もあったが、本当に勝ちたいという気持ちがあったのなら、そんな甘い考えには逃げなかったはず。今のチームは、自分が本当に勝ちたいのかという根本的なことについて考えて自分の意見を持てていない。

 その結果、試合中何も改善されないままずるずると失点を重ねたのではないか。別に失点が悪いというわけではない。それらの失点を何も考えずに、仕方なかっものとして片付けているのが恐ろしい。

 サッカーをしていて負けたいと思っている人はいないはず。やるからには勝ちたいし、そうでないと面白くないと思う。まずは、その勝ちたいという気持ちに向き合うこと、そして本気になること。チームとして勝つという目標を掲げるには、まだチームとして、気持ちが一つになっていない。逆に言えば、勝ちたいという気持ちを強く持つことができていれば、チームとしての力は大きくなる。

 まずは気持ちの部分から整理して、一つ一つの日頃の生活、部活動、練習試合、公式戦に臨んでいきたい。

2年プレーヤー M

掲載:顧問浅田