オーストラリアの環境政策。政治制度の研究。トビタテ!留学JAPANでの体験だ。現地の議員にインタビューし原発に関する議論をする。昨年度末にGLHS国内福島への研修での経験も大いに生かされている。本校でのシンガポール研修の経験も含め、自分が興味を持ったことに次々と挑み、その経験を必ず次のステージで生かしている。一つひとつの経験が個として存在しているわけではない。まさにとびたっている姿を見せてくれた。
好奇心を持つこと、思ったら行動すること、スタート時には思いつかなかったところに辿り着いた。北海道での哺乳類学会での発表を再現する前の冒頭の部分で届けられたメッセージだ。「あれっ」と疑問を持ち、問いかけた。「おもしろい」と思って問い続けた。第一人者の研究へ示唆を与えた。専門家たちから称賛されるに至った。何より、かかわった人たちみんながなぜか一生懸命になり、なぜか自分ごとのように夢中になっていく。そうさせていくドキュメンタリー映画を横でずっと見せてもらった。おもしろいと思うことにぶつかってどんどん大きくなっていく姿をただただ眺めていた。
今日の発表は本番前に見せてもらったものをはるかに越える明瞭さと興味を引く語りを携えて行われた。何より聴衆に対する暖かさに満ち溢れていた。2,3年生は春にいったんは覗いていた。だから1年生にはぜひ聞いて、見てもらいたいものだった。おもしろいと思う気持ち「奇」なるものを「好」む「心」が生み出す力を知る機会として最高のプレゼンだった。OBの大きな力を添えてもらった本プレゼンは2,3年生にとっても示唆に富むものだったのではないでしょうか。
内容の詳細については近況ブログ(こちらです→https://www.osaka-c.ed.jp/blog/ibaraki/BLOG-ibnews/2025/10/06-289912.html)をご覧ください。プレゼンを終えた3人には映画を見終えた聴衆のように素直に「うれしい」ということばと「ありがとう」の言葉を届けた。言わずに一日を終えられそうになかった。誰も気づいていないかもしれないが、今日のこの日で人生が変わってしまうようなことが起こっていると思う。37年間の教師生活で多くの卒業生と会う機会が多い今の自分にはそう思えて仕方がない。学びの発表会に参加してくれたみなさん、心のこもった愛情いっぱいのプレゼンありがとうございました。多くの人の第一歩につながりますように!いつも同じことを言いますが聴衆のみなさん、包み込むような柔らかいまなざしで聞く姿勢が発表者の力を大きくしています。ずっと、そっと見守れる人でいてくださいね。割れんばかりの大きな拍手を携えて!