自分は昨年の選手権に出場させてもらった。
この時、自分がサッカーに対して本気で取り組んでいたのは、お世話になった大好きな先輩たちがいたからである。
自分にとって先輩はそういう存在だったから、強豪私立である偕星高校に負けて泣き崩れていた時には余計にくるものがあった。
この経験を通して、自分たちの代で強豪私立を倒したいと心の底から思うようになり、自分はそのためだけに誰よりも行動していた。
これは自信を持って言える。
しかし、コロナウイルスにより試合や練習が思うようにできず、それに加えて約半分もの同期が引退するなど、自分にとって受け入れ難いことが多々起き、モチベーションを高く維持することができなかった。
それと同時に支えてもらっている方への感謝やチーム愛、そして強豪私立打倒という目標も薄れていった。
それ以来試合に出場することも少なくなり、練習には手を抜いて参加し、その割には文句ばかり言うようになった。今思えば本当に最低な選手である。
そんなことをして自分はチームに迷惑をかけていた。
これが今となっては大きな後悔になっている。
もし早い段階で反省して改善していたらもっとチームは良い雰囲気で過ごすことができたかもしれない、選手権前になっても焦ることなくより着実に前に進んで行けたかもしれない。
そう考えることもよくあったが、何より必死に頑張っていた同期の足を引っ張っていたことが1番の後悔である。
本当に取り返しのつかないことをしてしまったと今でも思う。
だが、この経験が再度、チーム愛や感謝について考えさせてくれた。
その結果、選手権という最高の舞台をチームで戦いたい、そして少しでも長く仲間とサッカーをしたいと思えるようになった。
口ではいくらでも言える。だからこの思いは選手権で証明したい。
今自分がサッカーを本気で取り組む1番の要因は、仲間のためである。
選手権まであと少し。後悔のないようにしたい。
ー3年プレーヤー Kー
掲載:顧問浅田