9月19日「選手権に向けて⑥」

現在、コロナ禍ということで選手権が行われるかさえもわからない状況だ。試合の日に学校が休校になった場合、インターハイ同様、不戦敗ということも考えられる。


しかし、こんな状況であるからこそ感じることもある。練習時間の制限や、感染対策などによる制限。色々な制限がなかったコロナ前の自分たちの環境に感謝の気持ちを感じた。


そして、緊急事態宣言で活動をできていない部活がある中で活動をすることができている。できていない人がいる中でプレーしているという自覚を持った上で、どれだけの覚悟を持って練習に取り組めているか、本当に自分は練習する価値があるほどの姿勢で練習に取り組んでいるのかを再確認する機会にもなった。


なぜ自分はこの選手権まで残ろうと思ったのか。1番の理由は、2年間ベンチ外から選手権で戦う先輩たちや同期の姿を見て、シンプルに絶対この舞台に立ちたいと強く思ったからだ。

ベンチ外から見るのは正直悔しかった。特に、2年生の時だ。自分は、2年生の時、自分がいいプレーができたらいい、自分が試合に出れたらいい、と思っていた。チームの目指すところから外れた考えだった。そこで、先生にスタメンから1番遠い選手だと言われた。


そこから、自分は変わったと思う。チームに目を向けるようになり、本気でスタメンを目指した。結局選手権には出れなかった。しかし、その後のプレーオフでは、メンバーに入った。この期間を経て、選手権に出たいという思いは強くなった。


自分の目標は、感謝の意を込めて、これまで自分を支えてくれた家族や先生方やサポートメンバーみんなにゴールを捧げることだ。


そして、みんなで勝つ。おそらく自分は高校が本気でサッカーをする最後になる。最後に、このチームで、このメンバーでできて本当に良かったと思っている。


選手権で全てを出し切る。


ー3年プレーヤー Hー


掲載:顧問浅田