僕は8歳の時にサッカーを始めました。
初めは怖くて、試合中にできるだけボールに関わらないように逃げ回っているような、控え目で幼い選手でした。
ここまで10年間、
たくさんの仲間と戦ってきました。
たくさんの先輩方にお世話になりました。
たくさんのコーチや先生と出会いました。
たくさんのサポートを家族から受けました。
サッカーと、周りの方々の存在は、「心技体」全ての面で僕を成長させてくれたなと強く感じます。
ありきたりな言葉しか思いつかないのが悔しいほどに、本当に本当に感謝しています。
この1年間は、チームの主将として部活動に取り組みました。
上手くいかない時期がほとんどで、試行錯誤を繰り返しながらなんとか進んでいこうという日々でした。
しかし、主将としてチームのために思考を重ねて改善に向けて行動していくことをつらく感じたことは1度もありません。
それはおそらく「畷高サッカー部愛」に由来するものなのでしょう。
暑い夏も寒い冬も仲間と走り回った記憶や、仲間の事をたくさん考え合ってきた日々、そして畷高サッカー部という場所への感謝の気持ち。
その全てが僕にとってのチームを、「かけがえのないもの」にしてくれました。
僕個人の話はこのくらいにしておきます。
この1年間のチーム活動では、新型ウイルスとの共生を強いられました。
試合や練習の中止、インターハイの棄権を始め、プレーをすることさえ制限された仲間もいました。
しかし、そのような状況下での活動であったことは日本中全てのチームに共通して言えることです。
そんな中でも、接触を避けた練習に取り組んだり、サッカー外での成長を図る企画に着手したりと、何とか新型ウイルスに負けずに成長の活路を見出してきました。
厳しい制約の中でしたが、社会情勢に逆らわずに為すべきことを為して、目標への情熱の炎を燃やし続けてこれたことに対しては、畷高サッカー部全体として大きな自信を持って良いと思います。
それもこれも全ては選手権での勝利のためのもので、その初戦がいよいよ明日に迫りました。
選手権のピッチに入って一礼する時には、これまで僕達を支えてくれた全ての方々、そして畷高サッカー部という場所への感謝の気持ちを込めます。
試合が始まってからは、ここまで積み上げてきた物、培ってきたチーム力を選手権のピッチで全員が表現できれば、勝利できると信じています。
必ず結果に結びつけます。
最後になりましたが、このような社会情勢の中で僕達を応援してくださっている皆様、本当にありがとうございます。そして明日からも引き続きご声援の程よろしくお願い致します。
選手権まで、あと1日。
ー3年主将 Kー
掲載:顧問浅田